第75話 no woman no cry



星も見えない夜

一人で夜空に向かい葉巻を噴かす


どうしようか?

残り少ない人生を

と?


酒に酔いながら古に帰ろうとする私はといえば

今以上に似合っている最高の酔っ払いが

可笑しいほどに考え出す


それは酔い潰れる前に

伝えようとした言葉が

夜空に消えていく自分の姿


見えない星に笑われながら

雲の向こうの月には嘲りを受けながら


狂い出した頭が

夜の川を渡り出した時


街に灯る

ネオンを心が求め出す


さて?

どこへ行こうかと?

お前に尋ねた言葉が


また私を苦しめる

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る