第56話 アホです パート2 でございます



お料理は見た目も肝心だと思っております


更には香りも

とてもとても大切だと思っております


どんなに美味しいお料理でも

見た目が悪ければお箸を出すのに躊躇いたします


香りだってそうでございます


焼き肉を食べ過ぎた次の日の食卓

まだお肉の香りが残っていて

うう、野菜が食べたい


お魚のお鍋で

〆のおじやを作らなかった次の日の朝の鍋から漂う生臭い香り

お魚は当分食べなくて良いかも


お酒を飲み過ぎた次の朝

お酒の香りを嗅いだだけで

うーむ、夕方には飲めるようになるかな?

(アホです)


ニンニクやおネギに玉ねぎ

たっぷり使ったお料理

好きです


が、


高校生の時です

そんなお料理を食べた次の日


授業中に屁を放ちたくなりました

窒素を大量に含んだお料理って

どうしてそうなるのでしょうね?


ふしぎだと思ったこと

ありませんか?


音のする屁は意外と臭わなく

音のしない場合って妙に臭くありませんか?


さて

男子校ならいざ知らず

共学の高校は前後、若しくは左右に必ず女子高生がいるわけです


と言うことは音のしないやつを放つしかないのです


しかし其処には臭いという危険なトラップが仕掛けられているのでございます

静かに誰にも気付かれないようにお尻をほんの少しだけ持ち上げて

音の出ないようにゆっくりと放ちます

そう、ゆっくりと、ゆっくりと

音で言うと

スゥーーーって言う感じです


すると案の定です

股間から昨日の夜の

あのニンニクと玉ねぎのコラボレーションした見事な香りが登ってくるのでございます


色気付いた男子高校生は

その香りを誰にも知られないように

若き乙女たちを困らせないように

周りにこの香りが漂わないように

顔を机の下に向けて

その匂いを何度も深呼吸して吸い取るのでございます

吸い取った香りを口から出して

もう一度鼻から吸って香りを確かめるのでございます

それを十数回繰り返すのでございます


アホですか? ですよね。

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