第55話 時の曲がり角



夜の海

独り浜辺に腰を下ろせば

引いて行く波が時を忘れさせる


押し寄せる波に

明日は未だ早いと手を振れば


波の音が私をせせら笑う


波の音は時の音

振り返れば

遥か彼方の雲が黄金色に輝いていた


真夜中の

時の交差点


忘れたい思い出と

明日への希望が交差する

時が混じり合う場所

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