推しの認知欲しいの?←あげない
虎虎/電撃文庫・電撃の新文芸
『推しの認知欲しいの?←あげない』試し読み
プロローグ 春永note編「ガチ恋語り」
オタクのガチ恋語りなんてゴミ以下だと僕も思う。
チラシの裏でやってろよと思う。
でも──読んで欲しい‼ お願いなので読んで下さい‼
ちょっとだけ‼ ちょっとだけでいいから‼ 3ページで終わるから‼
ありがとう、読んでくれるね⁉
じゃあ、いきます‼
「アイドルに本気になってどうするんだよ」
実を言うと僕も中学生の頃はそういうことを言う、斜に構えたタイプの人間だった。というか、そっちがきっと普通の感覚だろう。
だから。
だから、まさか自分がそのガチ恋勢になるなんて思ってもみなかったのだ。
正直自分でもそれを自覚したときびっくりした……!
え、僕、ガチ恋なのか⁉ って。
ここで言うガチ恋とはガチでアイドル・声優・キャラなどに恋している人で間違いない。
というか、僕以外にもそういう人って結構いるのではないだろうか?
ガチ恋まではいかなくても、推しがとにかく好きという人ならかなりの数いるんじゃないかと僕は思っている。
そこの君はどうかな?
うん、そうだね、推し、いるよね。
じゃあ大丈夫、推しをこれからも全力で推していこうな!
いない人! 推し、作っていこうなっ‼ 推しはいいぞ~~~~~~‼
さて、本題。
僕の推しのお話だ。
僕──
そのボーカルの『
いや、ほんと。
マジで好き………………。
ガチで恋した5秒後はもうとっくにすぎていて、僕がガチ恋勢になってそろそろ1年の月日が経つ──そして僕は『たぶん、きっと、月の下』のファン初期勢でもあるのだ(とても大事)。
『たぶん、きっと、月の下』──ファンからの愛称『たぶつき』との出会いを少し語らせて頂きたいと思う。
出会いは、そう──中学2年の春休み。
自分自身も音楽をやっていたので趣味で音楽動画をよく漁っていたのだが、その時偶然──いや、今となっては必然としか思えない運命の出会いをしてしまったのが『たぶつき』だった。
検索したわけでもない、たまたま本当に何故か、まだ再生数が100にも満たない動画に行きつくなんて、運命以外ありえないと思う!
どうしても強調したくなるくらいの運命。
ありがとう神!
いや、神は
ありがとう、中学2年の僕‼
閑話休題。
変な脱線をして謎の自分語りをするのがガチ恋野郎のめんどくさいところだと僕も思うけど、どうか許して! でも聞いて! 次のページくらいで終わるから‼
『たぶつき』は最近流行りである覆面系アーティストで、
それもまあ確定しているわけではないけど。
そしてもう一人、作曲だったり編曲を全て担当しているコンポーザーの『
音楽性は一言で言うとポップ。
アップテンポな曲が多く、女の子目線の歌詞が多い。
僕も最初は「ふ~~~~ん、流行り系の音楽かな……? 一応聴いてみるだけ聴いてみるか」と中学生特有の謎の上から目線で聴いてみたのだったが、意外なことにとても僕好みの音楽ですぐにハマってしまったのだった。
それだけだったら別に僕もガチ恋することもなかったと思うのだけど──僕はその後、人生で初めての体験をすることになる。
僕が語りたいのはそこだ。
それは『たぶつき』がメジャーデビューする前に公開していた一曲『マシロ・ハート・ダイアリー』を初めて聴いたときだった。
僕は不覚にも人生で初めて涙を流した。
生まれるときに泣いただろうとか親に怒られて泣いたことあるだろうとか揚げ足を取ってもらって構わない。
それ程に──僕の人生で一番驚いた、不意に流れた涙だったのだ。
不覚にも、である。
前述のように僕は当時、斜に構えた人間だったので「あの曲めっちゃ泣けるよね」と言っているのを「いや、いい曲やけど泣くことはないやろ」と心の中で密かに関西弁ツッコミを入れているような人間だった。
そんな僕が、だ。
気付けばふと涙を流していたのだ……!
正直その瞬間はパニックだった。
勿論初見(動画なので)だったので歌詞も全然追えてないし、メロディーもわかっていない。
それなのに僕は泣いてしまった。
ボロ泣きだった。
文字通りボロボロと
というか過去ツイに残ってるけど。
いやでも、マジでいいんだよな~~~~~~。全人類聴いてくれねぇかなぁ……。曲、思い出しただけで泣けてきた…………。好き…………。
とまあ、いきなり語り出してしまうくらいの曲に僕は出会ってしまったわけだ。
その日が僕にとっての分水嶺だったと今になって思う。
今までは好きな音楽だな、いい曲だな、コピーでもしようかなと思う程度だったが──僕はその日から恋に落ちていた。否、落ちていない。これが恋だと合致したのだ。
合致恋ならぬガチ恋である。
面白くしようとしてみたけど、いや、でも文字通りに僕は初めての恋をこの時感じたのは事実だ。
自分でもおかしいと思った。
その曲を聴いたあと、文字通り世界が一変したのだ。
顔もわからない、年齢もわからない、正確には性別もわからない人のことがいつの間にか好きで好きでたまらなくなっていた。
この歌を歌っている人が好きだ。この声も好きだ。この歌詞も大好きだ。この曲も大好きだ。というか、今までの曲も全部好きだな。いや、なにもかも好きだな。今、僕は
溢れ出る好きという感情。
ああ。
こんなの絶対恋じゃん⁉
だから僕は──この感情がきっとガチの恋なんだなと思った。
本気で僕は恋している。ガチで僕は恋をしている。
derella
そんな感情だけがずっと湧き上がってくる。
そして、そんな感情のせいか僕は──いつか逢ってみたいな…………と、思うようになってしまっていた。
これが恋じゃなければなんだと言うのだ。
まさに恋。
何度でも言う。僕はガチで恋をしている。
この恋という気持ちに、僕は何をすればいいのだろうか?
メジャーデビューして
もしそんな運命的な出会いをしてしまったら
なんて馬鹿な妄想をしてしまう。
自分でも馬鹿だとは思うけど、それでも僕は本気だ。
それくらい僕は
好きすぎる。
とまあ、ここまで長々と書いてしまって約束の3ページを何ページも通り超してしまったけど、本当はあと100ページくらいなら語れます。
興味のある人がいたら! 僕に連絡くれたらいつでも続きを書きます!
それだけは最後に伝えておこうと思う。
僕は一生
『たぶつき』のことを永遠に好きでいる。
最後まで読んでくれて本当にありがとうございます‼
少しでも
同担は拒否だけど‼
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