第11話 異世界に来ての初めての宿泊をしました②
俺達は宿で夕食をする。
「「「「なんじゃあ! こりゃあああ!」」」」
「あのう....この料理は?」
明菜が代表で使用人に聞くと使用人が料理の説明をした。
『この鍋にあるのは、料理長のお勧めの『辛い鍋』であります。竹の籠にある白い物と一緒にこの皿に入れてスプーンで食べて下さい。隣に置いているのは此処で獲れた野菜を使っているサラダと言う食べ物です。どうぞお召し上がり下さい。では、私は此れで失礼を致します』
使用人が部屋から出て行った後、俺達全員は......。
「明菜さん。この料理は?」
「分からない....色がグリーンでサイコロ肉が入っているわ」
「みどり! この白い物って......?」
「明日香。私も同じと思った。」
「「「お米じゃんかああああ!」」」
女性陣が声を揃って叫んでいた。
俺はグリーン色の鍋を見て、思い当たる事を思い出した.....まさかな?
「正樹、あんたが最初に食べて!」
「なんでだ?」
「「「毒見役!」」」
「分かったよ.......これは.....うめええ!」
「「「本当?」」」
「ああ。本当だ。これは.....グリーンカレーだ!」
俺が食べた後で女性陣が食べ始めた。
「「「本当にカレーだ!」」」
「ねえねえ。カレーって色が茶色じゃなかった?」
「これはグリーンカレーと言って、日本ではタイカレーと言ってタイ料理に入る。まさか、此処でこれを食べるとは思わなかった。みどりは知っているかと思うが?」
「そうね.....私は東京で二回しか食べていないから、忘れていたわ」
「辛くて美味しい.....明菜さん。この肉はなにかなあ?」
「豚見たいな肉で美味しい....このお肉は何の肉かしら?」
明菜が感想を述べると誰かが話を割り込んで来た。
『は~い。皆さん。この肉はオーク肉だよん』
「「「誰?」」」
『貴方達のアイドル女神エレナちゃんで~す!』
女神エレナが正樹達に答えると、正樹達は心の中でツッコミをしていた。
((((何で...貴方のアイドル女神エレナちゃん??? ツッコミ満載だわ))))
『何がツッコミ満載なのかなあ?』
心を読んでいた??
『その通りなのよん♡。 だって神だもん』
「それは良いとして何か用があるのか?」
エレナの話を正樹はバッサリ斬って話をする。
『そうだ。言わないと行けないのよ? ラファエルから聞いていたと思うけど、ロイゼンには迷宮があるの知っているよね? その事について簡単に説明するわ』
「教えてくれ......俺達のアイドル女神エレナ様」
『もう、正樹君たら....。教えてあ・げ・る』
チョロすぎる....この女神は。
そう思った正樹達であった。
『説明するけど、ロイゼンの迷宮は別名『幻惑の迷宮』で大体20層のダンジョンだよ。5層と10層と15層に守護する相手が居て.....貴方達風に言うと階層ボスなのよ。20層にはダンジョンのボスが居て、そのボスを倒すと宝箱が出て来るの。宝箱の中身は倒した冒険者によっては違う物になっているのよ?』
「それって俺達に関する物で良いのか?」
『その通り! 特徴は攻略している冒険者に『幻惑』をかけてしまうのよ? どういう幻惑効果はわからないけど、結構失敗している冒険者が多いわ。まあ、貴方達には効果がないから楽だと思うけどね?』
正樹達は全異常耐性無効があるので問題ないと判断した。
しかし、エレナは最も重要な事を良い放つ。
『でも、注意してね....階層が深く潜るとその効果が強力になるの....。特に15階層から能力が弱体化の効果が出てくるの......。20階になると能力が半分になると思って欲しいのよ? わかった?』
「20階層のボス戦では俺達のステータスが半分になって耐性効果が下がってくるのか? 例えば無効なら.....耐性(弱)っていう事か?」
『そうなるわ。それと階層のモンスターも強化して襲ってくるから気を付けてね?
じゃあ。私はこの辺でバイバイします~。ちゃお!!』
エレナの声が聴こえなくなった後、正樹達は相談を行った。
「と言う事だ。それで明日以降の確認だけど、二組に分けて行うぞ?」
「「「了解」」」
「俺は『幻惑の迷宮』について冒険者ギルドに行って調べてくる。明菜とみどりと明日香の三人はロイゼンについて調べてくれないか? 酒場以外で」
「酒場以外?」
「そうだ。酒場にはおっさんが多いし、それに酒場にはお前たち三人にナンパをして宿に連れ込みして変な事をするかも知れない。なので、行動するのは三人一緒の方が良いかもな? 一人だと襲われる恐れがあるからな?」
「三人だと対処できるかも。明菜さん「人物鑑定」は出来ます?」
「出来るよ、明日香さん。この中でしっかりしているのはみどりさんだと思うけど?」
「「それはない、一番心配!」」
「ちょっと! どうして私が心配? 明日香、正樹君」
「一番、天然なのがみどりだから」
「そうだ」
「なるほど.....ね」
「みんなしてひどいわ!」
「まあまあまあ。明菜さんは「人物鑑定」が使えて、明日香は絡まれるとすぐに鉄拳が入る。みどりは、天然だけど、ツッコミきついから問題ないだろう?」
「「「ま・さ・きいいいいいい!」」」
明日香、みどり、明菜の夜叉顔に対して冷静に答える正樹。
明日にする事は3つ。
①幻惑の迷宮について内容の確認、これは正樹が調べる。
②ロイゼン王国の状況の確認、これは明菜、みどり、明日香の三人一組で調査をする。
③現在のナイトハイムの状況の確認。
以上3つの内容を調べて夜に報告会をする事に決定した。
その夜は全員直ぐに寝てしまうのであった。
**********
次の日、4人は行動を開始する。
正樹は冒険者ギルドに行き、行った後酒場で調査する事に。
女性陣は街の探索ついでに聞き込みを開始に出て行った。
そして、夕方には全員宿に集合した。
そして夕食を食べ終わった後、部屋に集まってお互いの情報を交換するのであった。
「まず、俺からの話は、迷宮についてだけど、あの天然女神が言っていた通りだった。一つだけ気になる事があったんだ」
「「「気になる事?」」」
「今、「幻惑の迷宮」に入る事が出来ないらしい。理由は簡単、明日の朝にあるパパーティが「幻惑の迷宮」に潜る事になっている」
正樹がそう答えると、女性陣からも同様な内容が返って来た。
「それ、知っている「聖女」パーティの事かしら?」
「「聖女」パーティ?」
「うん。その話は私が聞き出して、みどりがメモをしているから。みどり答えてくれる?」
「いいよ。「聖女」パーティと言うのは、ロイゼン王国の王女様が作ったパーティなのよ。パーティ構成は戦士2人、魔法使い1人で聖女1人。それと荷持ちの従女が1だよ? その聖女が王女と言う話だわ。理由は「幻惑の迷宮」の20階層の奥に置いている物を取ってくる事。」
「ある物って何かな?」
「それは知らないけど? 明菜さん分かりますか?」
「私も分からないけど......。でも、そのパーティはとても急いでいるみたいだから、この国で一番重要な物だと思うわ」
「問題はその迷宮に入る事の件だが、俺に作戦がある」
「どんな作戦なのよ?」
「明日香。俺に睨みつけない。今から作戦内容を言うのでよく聞いてくれ」
正樹は女性陣に作戦内容をすると、女性陣は呆れで物が言えない状況になる。
「正樹って、いつもながらビックリするわねえ.......」
「褒めても何もないぞ?」
「「「褒めてもいないから!」」」
「明日はこの作戦で行くぞ! なので今日は風呂に入って寝る」
正樹が話すと女性陣を含んだ全員が風呂に入って寝るのであった。
***作者より***
掲載する時間がかかってすいません。
体調不良と色々ありまして掲載が出来ませんでした。
お陰で今後の話のネタを沢山出来ましたのでご安心下さい。
当分の間は不定期での掲載になりますのでよろしくお願い致します。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます