FANTASY・ROMALIA<英雄伝説編>
松狼
第一章を異世界召喚された逢坂学苑高等部2年B組
第1話 異世界召喚された、逢坂学苑2年B組
西暦2020年6月のある日、俺はベットから起きて
『ふああ....昨日はゲームをして寝落ちしてしまったわ....。そろそろ学校に行く時間だよなあ』
俺は顔を洗いながら制服を着て家を出た。
俺の名前は
大阪にある中高一貫校の逢坂学苑に通学している高等部の2年生だ。
身長180センチで細目の身体をして黒斑の眼鏡をかけている。
趣味はアニメと特撮とゲームが好きな、いわゆるオタクであるのだ。
理由は簡単で小学生の時、両親に無理やり昭和のアニメと特撮にハマってしまい、ゲームに関しては母親の弟である
その後、両親は亡くなり色々と親戚らにたらい回しさせられて勝彦叔父さんが俺を引き取ったが、勝彦叔父さんの会社が東京なので俺は両親が残した大阪の家で一人暮らしをしている。
まあ、アルバイトで勝彦叔父さんのゲームのテストプレイをしている訳だ。
そのゲームは『ファンタジー・ロマリア(改良版)』だ。
2010年、
葛城が制作した『ファンタジー・ロマリア』ははっきり言ってクソゲーの代表作で職業が多すぎるのと最初に職がランダムに決定する為、失敗しても3回しか変更出来なく、敵もハードすぎて勝てる事が出来ないゲームなのだ。
それを勝彦叔父さんは大学生でありながら改良して販売、アップデートする為に出来上がったデータを俺にテストプレイヤーとしてゲームの不備などをチェックしている。
そのお陰で葛城が制作した『ファンタジー・ロマリア』もプレイさせられた経歴がある.....。
昨日はそのアップデートのテストをプレイしていた為、寝ていないのだ!
俺は家を出て少し歩くと2人の女子に声をかけられた。
『おはよう! 正樹君。いつも眠そうに見えるけど?』
『おは! 正樹! 眠そうなあんたにはこれが一番だ!』
『あたたたた.....って、おい! 何で俺の顔を見ると水平チョップを脳天に叩くのだ? 望月!』
『あんたがいつも眠そうに見えるからだよ? だよね、みどり』
『ええ.....さすがに脳天はちょっと止めなよ? 明日香』
俺の顔を見ていきなり脳天チョップをするのは
望月の言葉で頷く女性....
一方、望月明日香はボブカットの髪で目は少しキツメの目をしている活発な美少女でスレンダーな体型をしている.....胸も同じだが.....また脳天チョップを打たれるわ。
『あんた! あたしの胸とみどりの胸を見比べているんじゃないわ!』
『お前達の胸を見て何か悪いんだ! 望月! おっぱいマッサージしないと仁科見たいな大きくなれんぞ?』
『きいいいいいい! あたしのはモデル体型なの! 文句あるか!』
『正樹君、明日香....いい加減にしないと......お・こ・る・わ・よ?』
『『すいませんでした!』』
仁科の夜叉みたいは顔で言われると俺と望月はただ黙って頷くしかない。
『よろしい! それでは学校に行こう!』
『『おおおおおお!』』
俺達は学校に向って歩いて行った。
なんやかんやで学校に到着して2年B組の教室に入ると2人の男子に出会ってしまった....こいつらはイヤな男達だ。
『おはよう! 仁科さん。今日も綺麗だね?』
『おはよう。剣崎君.....。』
仁科に声をかけたのはこのクラスで一番人気の男子、
こいつはサッカー部のエースで女たらしで仁科を狙っている。
『おはようって....相変わらず元気な奴だな? 望月』
『あんたね....。鏑木』
望月に声をかけたのは
よく望月に絡んでくるのだが...どうやら望月に惚れているらしい.....。
『松風君。君は邪魔なので何処かに行ってくれないか?』
『松風! 俺は明日香と話しているのだ、さっさとどっかに行けよ!』
『剣崎君。私は正樹君と行くから邪魔しないで欲しい』
『あんた! 私を明日香って呼び捨てで言う! 邪魔だから退いて! 正樹、行くよ』
仁科と望月はこの二人が嫌いらしく、何故か俺の両腕をお互いに組んでその場から行く。
すると、まためんどくさいの2人の女子が俺達に絡んで来た。
『ちょっと! 仁科さん! 拓哉に近づいたらダメって言っていたでしょう!』
仁科に絡んで来たのが
『あのう.....望月さんも.....。鏑木君に話かけないで欲しいです』
望月に話かけたのが
『獅子堂さん。剣崎君が話かけて来たから、適当に返事しただけ』
『こっちも、鏑木が絡んで来たから、どっかいけって言ったのよ?』
二人の言葉を聞いた獅子堂と北島は鋭い目付きをしながら剣崎達の所に走って行く。
『剣崎君、あんなウザイ男に夢中な女は良いから一緒に入りましょうよ』
誰がウザイ男だ! お前こそ....化粧ばっかりしているバカ女め!
『優吾。ペチャパイ明日香の事は置いといて早く行きましょう』
北島よ....お前の胸って望月と変わらないじゃん???
そんなやつらを無視して中に入った。
ちなみに残りの2人は仁科と望月で、二人は小学校の頃から一緒にいる幼馴染であるのだ。
こうして俺達は、自分の席に着くと教室に2人の先生が入って来た。
『おい! ホームルームを始めるぞ』
担任の
こいつは、このクラスの担任で見た目はデブでキモイ中年男だ。
そのキモイ黒瀬の隣に立っていた美女を見てクラスの男子が驚いているとキモ黒瀬が話始める。
『おい! 今日から2週間、俺の代わりに教える教育実習生の
『わかりました.....。今日から2週間、黒瀬先生の代わりに教えます教育自習生の緑川明菜と言います。逢坂女子短期大学の2回生です。よろしくお願いします』
『『『『『『よろしくお願いします! 緑川先生!』』』』』』
緑川先生の挨拶をしたクラス全員。
その時、赤く輝いた物が2年B組全体を包み込んで行く。
すると.......。
『なんだあああ!』
黒瀬が喚きながら全身から赤く光って消えて行った。
その後、次々と生徒全員が同じ様に赤く光って消えて行く。
残ったのは、俺と仁科と望月と緑川先生だけになり、
『みんな...消えちゃった....』
『どうなっているの?』
『正樹! 何とかしてよ!』
『望月! 何とかしろって.....お前らと緑川先生の身体が黄金に輝いているぞ!』
『正樹君の方も....同じようになっているいるわ』
各々叫び声を出すと、その光が更に輝いてしまい、遂には
『『『『わあああああああああ!』』』』
俺達4人も同じように消えて行ったのであった。
*******
『正樹君.....起きて.....』
ね....眠い.....。
『松風君.....起きて....』
優しい女性の声が聞こえてくる.....。
『正樹! 起きて....起きろ! パジャ!』
誰かが俺に脳天チョップを叩き込んだ!
「いてええ! なにをするんだ! 望月!」
『やっと起きた....ってこのバカ正樹!』
『正樹君....起きたのね? よかった.....』
『松風君? 大丈夫? 望月さん、チョップはいけないわ』
『だってええ.....起きなかったんだもん。緑川先生』
「それより此処は何処だ? みんな知っているか?」
『わからない....でもクラス全員がいるみたい』
俺が言うのに対して仁科が答えた。
俺が起き上がると其処には俺達以外のクラス全員が固まって座っていた。
どうやらクラス全員がこの部屋に飛ばされたようだ。
その時、数人の人が部屋に入って、その内一人の女性が話をする。
『すいません、異世界の人達。私はナイトハイム王国の第ニ王女であるセシリア=ハイトハイムと言います。隣にいる方々は』
『僕は第一王子のレギオン=ナイトハイムと言う』
『俺は第二王子のビクトル=ハイトハイムだ』
『私は第一王女のエリーゼ=ナイトハイムと言うわ』
『私は.....第三王女の......エリミアです.....』
『そして、儂がこのナイトハイム王国の国王であるバスク=ナイトハイム3世である。お主らを此処に召喚されたのは我々だ。詳しい内容はそこにいる宰相のギャラック侯爵が説明するのでよく聞くように』
と言いながら国王始め、他の王子達と王女達は部屋から出て行った。
その後、クラス全員が騒ぎ始めたのでギャラック侯爵が話をする。
『静まれ! 良く聞け、異世界人達! お前達は我が国の秘法である『勇者召喚』をして此処に来てもらった。理由はこの世界に魔王が我が国含み宣戦布告したのじゃあ。我が国含めた国々は対抗していたのだが、魔王と倒す事が出来ない為、魔王を倒す為に貴様らを『勇者召喚』したわけだ。魔王を倒した暁には元の世界に帰還させると約束しよう。その前に貴様らにはこの水晶玉に触れてもらう。赤い文字が出たら、それは貴様らの職業になるのじゃあ。特に青い文字が出たらその人は特に優秀な職業だと思ってくれたらいい。誰が最初にやるのか?』
ギャラック侯爵は水晶玉を前の机に置き始めるのであった。
.....この結果で俺達は魔王と戦う事になるのだが....俺を始め仁科、望月、緑川先生に対して衝撃な事実を知ることになるのだ......。
~作者より~
前作『FANTASY・ROMALIA~異世界召喚された無能な俺は本当のスキルが覚醒して4人の嫁達と一緒に無双します~』の内容を大幅に変更した物語です。
主人公とヒロインは変わらず出て来る他のキャラも名前を変更して登場の予定です。
掲載は不定期ですが頑張りますのでよろしくお願い致します。
尚、前作から1000年後の世界を書きました『FANTASY・ROMALIA<激動編>』を読んでいただけたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願い致します。
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