第2話
いつもの風景。
屋上の、なんか登れるところの、上。ここらで、最も高い場所。太陽の感じも、そこそこ。雲は少ない。
「あ?」
気配。
誰か登ってくる。
「あ」
けわしい眉間が、現れる。そして、綺麗な顔。
登ってきたのは、彼女だった。
なんで、ここに。
訊こうとして、やめた。
べつに、会話をするぐらい仲がいいわけでもないし。隣なだけ。
彼女。
何もせず、かといってこちらを見るわけでもなく。
いや、ちらちらとこちらを見ている。
景色が綺麗だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます