【分割版】数寄の長者〜竹馬之友篇〜
月桑庵曲斎
序章 従尾到頭
第〇服 安赦帰堺(壱)
生まれしも帰らぬものをわが宿に
小松のあるを見るが悲しさ
「貴方さまは……もしや?」
店先へ掃除をしに出てきたのだろう。
「間違いない!
「これ、
男は千屋四郎右衛門――田中
「お帰りをお待ちしておりました」
「長らくであった。皆、息災か?」
「勿論です。みんな、
斗々屋は
千屋は利休の実家である。千屋は交易商で、主に
飛騨高山に
因みに、同年紀州和歌山城主となった桑山修理亮重晴の三子・桑山左近大夫宗仙が同門であり、桑山宗仙は後に片桐石見守貞昌――
堺の塩は
その後、天下も定まり、平穏な世になると思っていたが、今度は父が切腹させられてしまった。それも、天下人・
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