第11話評論11

「さっきの店。ちと許せんな」


 異世界スマホぴこぴこ。


『トラサルディー☆1


 本来の料理とは。そんな気持ちをふと見つめなおすきっかけとなった。信じられぬと思われるがこの店の提供する水を飲んだら寝不足だったのが二十四時間眠った直後の寝起きのような目覚めの感覚。そしてコースで出される料理の数々。肩こりもあかがボール球みたいに排出されスッキリ治った。この年で背中で両手が後ろ手でくっつくどころか握れるとは思わなかった。持病の陰金もクラミジアも治りおった。本来なら☆10はつけたいところである。だが。まず店の張り紙。『冷やし中華始めました』と。このこわっぱが。冷やし中華だと!ふざけるな!それなら『冷やし中華にも手を出してみました』か『イタリアンですが冷やし中華にも挑戦してみました』と書くのが普通であろう。この馬鹿垂れが。しかも種明かしを聞くと素材ではなく超能力というやつである。舐めてんのかバカ野郎。最初に少しでも感心した自分が情けない。そんなものはわしにものを教わる資格はない。帰れ』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る