第9話評論9

「ふん。最近の勇者とやら。ちと許せんな」


 異世界スマホぴこぴこ。


『最近の勇者☆0


 どいつもこいつも魔王を倒すという名目で一人では挑まずに仲間を集めて魔王に挑む風潮に警鐘を鳴らしたい。そもそも魔王を倒すのに選ばれたもの『たち』と言うのがおかしい。みんなで挑めばいいだけの話。それに気付いておるのか?魔王は何度か倒しても形態変化をするが最終系を倒せば敗北を認めて滅びる。ただ勇者たちはどうだ?『蘇生呪文』を何度でも使うではないか。あれは第三者から見て明らかに不公平である。このこわっぱが。もし魔王が『蘇生呪文』を使える部下を近くに置いておけば勇者たちは永遠に『勝利』することはないであろう。しかも『蘇生道具』まで存在しておると聞く。ふざけるな!このわしを誰と心得る!人が二、三人死のうがわしの車を止めるでない!それに勇者どもは死んでも協会や祈りを捧げたところへ自動的に戻してもらえるであろう。なに?あれは味方どもが回収しているだと?その間に魔物たちがお金を取っていくからゴールドが半分になるだと?この馬鹿垂れが!そんなに甘えてどうする。それに勇者に期待しておる村人どももだ。宿を貸したり、武器や防具、道具などを提供するのは百歩譲ってよい。だが何故『金』をとる。金が一ゴールドでも足りないと宿屋も門前払いするのはまさに金の亡者である。醜い。評価のしようがない。呆れてものも言えんが敢えて苦言を呈する意味でこの評価である』

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