3章 魔王に与する人間
第13話 装備品はエロさ重視
私は無傷だったのだか、攻撃を受けたセレスやエミリアの服、装備がボロボロだったため、町に帰ることになった。
セレスと侑名の体のエミリアはそのまま王様の所に勇者様を連れていくと言うので二人に事情説明をまかせることにした。
学校の制服をボロボロにしちゃうとあれだから、着替えないとね。お金は討伐ボスを倒したらステータスに含まれるシステムらしい。
防具屋に行ってエミリアの所持金を確認。聞いたら金額ゲージが振り切れているらしい。店主にどんな強敵を倒したかを聞かれて、
(ああ、自称魔王軍四天王の体を私は処分してたな。)
なんでも好きなものが買えるらしいので、このワガママボディを生かすためにより露出のあるものを選んでいた。
魔力を高める高額の赤いリボン(かぶと)
魔力を高めるブラウスとスカート(よろい)
魔力を消費して魔法盾を出せる腕輪(たて)
魔力を高める両耳に着けるピアス(装飾品)
これらを買って身に付けて店を出た。ブラウスとスカートだから、普段の制服と変わらないし、楽だ。もちろん変態の私はワンサイズ小さめをチョイス。動く度に胸がはち切れそうなブラウスを着たエロ魔導師だ。
あとはレックス君にプレゼントする生下着だな。どんな色が好きかなぁ~レックス君。七色買ってどの下着が良いかを今度、会ったときに直接聞こう。
武器屋に行こう。掘り出し物あるかな?
武器屋のパパさんにこないだのお礼を言いに行った。
「お嬢ちゃんたしか…英雄様のお連れの人だったね。随分、姿見が変わったね。前は清潔感がある感じで…。」
(あっ、今は私、エミリアだった…。)
「武器屋のパパ、掘り出し物か何かある?」私が聞くと、
「そう言えば、この間、行商人が持ってきた杖なんだけど…。」
金属の杖か~。属性は土属性みたいだ。
「いくらですか?」私はなんとなく気になって買うことにした。
今の回復の杖も魔封じの杖も私がほぼ独占しているから、
この大地の杖はエミリアにプレゼントしよう。
「武器屋のパパ、ありがとう~。」
「気を付けてがんばれよ!」
町を歩いていると、「魔導師のエミリア様ですか?」王国の兵士さんだ。
「どうしたの~。セレスに呼んで来いって言われたの?」
「その通りです。王城までお越しください。」
「は~い。わざわざありがとうね。」何かあるみたいだし、行くか。
城まで行くと、王の間に通された。
「どうしたの?」私が言うと、
エミリアが、
「ユウナちゃん!なんてかっこで歩いているんですか!」
エロさ重視の露出度高め装備にぶちギレている。
「似合う~。題名はワガママボディのエロ魔導師。コーデだよ。」
「ユウナちゃん!もう体を返してください!恥ずかしいですよ。あたし。」
エミリアは真っ赤な顔をしている。
「あっ。エミリアちゃんにこれプレゼントだよ。いつもありがとう。」
さっき武器屋で買った大地の杖を渡した。
「これ…。」彼女は不意を付かれてしまった。
「エミリアちゃんの杖を乱用したから新しいのをプレゼントです。」
私は笑顔攻撃で攻めた。
「ユウナちゃん…。嬉しい、ありがとう。」
(この子にはプレゼント作戦は有効っと。)
「ユウナ様。もう大丈夫でしょうか?」セレスが話を本題に戻したがってる。
「大丈夫だよ。王様が用なの?」
「はい。英雄のユウナ様に聞いて貰いたいそうです。私たちは席を外しますのでよろしくお願いします。」
セレスはそう話すと、エミリアと抱っこされてる勇者を連れて出ていった。
その後、王様と話すことになり、
「聞いたぞ。仲間と体を入れ替えられたのに、魔王軍の四天王の一人をたった一人で撃破したと。」王様は興奮を隠せない。
「ザコだったので、レックス君と体を入れ替えて下僕にしてやりましたよ。」
「うむ。掛けられた術を相手に返すとは、そなたの強さは計り知れないな。」
「それで、私に用と言うのは?」
「ここから南の方角にある町が魔物に占拠され、わが王国の物資が不足しておるのだ。そなたにその町の奪還を頼みたいのだ。」
王様が真剣な眼差しで話している。早急な案件だな。
「一刻を争いそうですね。すぐに行って様子見と可能であれば奪還を試みれば良いですか?」
「町の者に知られると混乱してしまうからな。少数精鋭になるが頼む。」
(王様も大変だな。)
二人は私が謁見している間に装備を整えていた。
セレスはあまり変わらず、王国の軽装のセット
エミリアはポンチョとミディ丈のスカートに変更していた。
「エミリアちゃん…。10代の女子なんだからスカートはもっと短くしないと。しかもポンチョ、もっと胸を強調して攻めようよ~。」
「侑名ちゃんボディの良さが出てないよ?」ダメ出しをした。
「ユウナちゃんみたいな、エッチなカッコは嫌だよ。」
「動き易さと上品さを出すならこれが良いとセレスお姉ちゃんと決めたの!」
(だから、セレスコーデの真面目さが出ているのか…。)
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