最後の晩餐にぴったり! 不死鳥の焼き鳥丼つくってみた

富士之縁

書き下ろしレシピ「不死鳥の焼き鳥丼」

 どうも、伝説の勇者のパーティーで料理人を務めていたデバラです!

 この度は、僕の2冊目のレシピ本、『デバラの伝説 ~物理的に燃やせばカロリーゼロ! 灼熱のファンタジーレシピ~』(KAD○KAWA)をお買い上げいただき誠にありがとうございます。

 普段は動画投稿をさせていただいているのですが、そちらでも出したことがない秘蔵のレシピを書き下ろしとして収録させていただきました。


 使う食材はなんと、不死鳥フェニックスです。

 物理的に燃えているため、今回のレシピ本にふさわしい食材ですね。

 鶏肉は往々にして低カロリーでヘルシーですが、フェニックスはその上をいきます。この件に関しては後ほどお話しいたしますのでご期待ください。

 個体数が少なく、なかなか出会うことができない貴重な食材です。

 手に入った時にはぜひ、日頃お世話になっている人に食べさせてあげましょう!


(出来立ての不死鳥の焼き鳥丼の写真)


○材料(2人分)

・米……2合

・不死鳥のモモ肉……400g

・長ネギ……半分

・塩……適量

※不死鳥はタレよりも塩の方が素材の味が引き立ちます。タレ派の読者様は市販のタレを使うか、p.121の「ガルーダの照り焼きチキン」に使ったタレを参照してみてください。

・卵黄……2個

・のり……適量

・ごま……適量

・油……小さじ1


○作り方

1.米を炊きます。

2.長ネギを一口サイズに切ります。

3.不死鳥からモモ肉をいただきます。その後、一口サイズに切ります。

4.フライパンに油を敷いてモモ肉から焼いていきます。塩も振ります。

5.肉に火が通ったら長ネギをフライパンに投入します。また塩を振ります。

6.焼けたらご飯の上に盛り付けます。

7.仕上げに卵黄を載せ、のりとごまを散らせば完成です。


(適宜、調理中に撮影した写真を載せる)


○アドバイス

・不死鳥の肉は常に燃え続けている上に、不死鳥は生きて抵抗するため、肉を入手するのが大変難しいです。元勇者パーティーの僕ならともかく、一般の方は無理せず上級の冒険者やテイマーを呼びましょう。

 当然、包丁や食器、キッチン周りの耐火性能も問われます。

・しかしながら、火の通りが悪いとカンピロバクターでお腹を壊すことになるので十分に火が通るまで待ちましょう。

・ネギは、調理の火だけでなく、不死鳥の肉から出る火でも焼かれます。よって、それほど長く焼く必要はありません。

・不死鳥が弱ると肉から出る火も弱まります。しかし、絶命の危機に瀕すると不死鳥は自身を燃やして復活のフェーズに入ります。この時、身体から離れている肉(=調理のために切り離した肉)も勝手に発火するため、注意が必要です!

 対策としては、不死鳥を傷め過ぎない、不死鳥の機嫌を損ねない、不死殺しの武器を使って不死鳥を絶命させる、テイマーを通して交渉する、僕のように調理スキルを極めた料理人を呼ぶなどが挙げられます。

 下手をすると文字通り最後の晩餐になりかねないので注意しましょう!


○お知らせ

 某年某日、KAD○KAWA異世界オフィス併設キッチンにおいて、本書の出版記念イベントを開催し、集まっていただいたファンの皆様にこの焼き鳥丼を振る舞いました! 参加できなかった読者の皆様も、写真を掲載しますので雰囲気だけでも味わってください。

 それでは、また次の本でお会いしましょう!


(調理に失敗して大炎上するKAD○KAWA異世界オフィスの写真)

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