第2話 ファンブル
「何でキャラシやねん!!」
思わず俺はツッコミを入れた。
「それは、あなたがいた世界のゲームの神様にあなたならこれが一番いいんではないかと言われまして……。」
「あ、そうなんだ……。」
確かに生前は TRPG が大好きだったからなあ。
「それに、あなたの世界のゲームの神様があなたに謝っておいてくださいと言われましたし。」
「へっ?なんで?」
「それは、あなたが死ぬ直前まで遊んでいたセッションが関係しているのです。」
「最後のセッション?」
俺は最後のセッションのことを、死ぬ直前のことを思い出してみた。
それはパ○ブラをA○Sオンリーシナリオで遊んでいた時だった。ラスボス戦でGMが振ったボスの命中判定のダイスがクリティカルし、俺が振った回避ダイスが3連続ファンブルして、その結果、俺のキャラクターはエナジーが一気にマイナスまで行き死亡してしまったのだった。
「あー、あれはどうしようもなかったからなあ。」
ダイスの結果だったんだから仕方がない。
「実は、あなたはそのキャラクターの死亡の直後にあなたは死んでしまったのです。あなたの死因は……。」
「死因は?」
「休憩に行くと言って、立ち上がろうとして足がしびれてダイスをぶちまけながら倒れた際に、後頭部に金属製の4面体ダイスがめり込んだのが死因です。」
それを聞いた俺は、全力で突っ込むことにした。
「俺の人生の最後も大ファンブルじゃねえか!!!!」
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