メタ小説家の自殺
沈黙静寂
第1章:静香なるワールド工作
第0話
「
意識が電流にバタフライされて着いた先は青空駆け抜けるスカイボックス、倒壊危険性を一切省みない形状たるオブジェクトの数々、その手前に煽るミディアム錆色髪の少女らしき顔。霞む視界が現実を離れていくと、輪郭は明らかになってきた。
「あ、気付いたか。在仮時間一分未満だから転入者で間違い無いよね」
目の前に現れた黒いパネルを見遣って何やら判断する彼女。取り敢えず仰向けと屈み込みの姿勢で会話を始めるのはこの世界においても無礼と慮り、震える膝小僧を広げる。脚はさっきまでと変わらない健常を保っているようだ。意識接続にどれ程掛かったのか体感的には不明だけど。
「わたしは趣味で仮想世界を案内する女。今からこのワールドを紹介してあげるよ」
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