そうだ、人を食べよう~神様になりたい系女子によるVRMMO~

煩悩満開様

1章 人の皮を被りし者

第1話 プロローグ

 『Development Eternal Life』通称『DEL』



 2235年に株式会社フューニアによって生み出された。このゲームを一言で表すのならば、【異世界】が一番にあてはまるだろう。

 ジャンルとしてはVRMMORPG。所謂一つのサーバーにたくさんのプレイヤーが集まって仮想現実の世界でファンタジーなことをしよう!というものだ。

 ここまで聞いたのならば疑問が浮かんでくるだろう。私が君たちの疑問を代弁してみよう。



 『ファンタジーゲームなんだから【異世界】に決まってるだろう』と。...あれ?違ったの?マジで?



 ......ゴッホン、まぁ『ファンタジーゲームだから当たり前w』という言い分もわかるがこのゲームは本当に【異世界】だった。

 株式会社フューニアは神の御業たる世界の創造を仮想とはいえ実現させて見せたのだ。


 この世界ゲームは現実の世界のような無限の色にあふれ、生命を感じさせる匂い、感触、音で満たされている。

 なにより素晴らしいのはNPC、この世界の住人に感情を持たせることに世界で初めて成功させたことだ。

 今までのVRには、いやAIはプログラミングでしか動けない人形であった。


 しかし、フューニア社は感情という生物としての第一の壁を乗り越えてしまったのだ。

 どのようにして感情を持たせたのかは一般の者には詳しくは明言をしていないが簡単に言うと神役のAIに長時間一つの事象について学習させそれをほかのAIにもインプットさせながら1万年経過させるという皆を唖然とさせるものだった。

 何年かければ、どうしたらという疑問は数多に浮かんでくるだろう。           

 だが、あきらめろ。この世には人知を超えた能力を持つ人間たちがいることを。

 貴方たちはまだ知るべきではないのだから。



 少し長くなってしまったが、これでこの世界ルビを入力…が【異世界】と呼ばれるわけがわかったと思う。

 えっ、わからない?なら、私からこの話をしよう。

 一人の女子高生の物語だ。



 彼女はこの世界ゲームが発売されてから1週間後にやってきた。

 彼女は欲望のままにこの世界ゲームを遊び尽くした。

 のちに彼女はこう呼ばれた



















【狂喰の邪神カニバリズム】と。

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