居酒屋

@Sora_1058

第1話 1人目

僕にはいきつけの居酒屋の扉を開けた。

「いらっしゃいませ。」

彼女がこの居酒屋の店長。

そしてカウンターに付く。

「いつものを。」

「かしこまりました。」

そしてお酒を僕に出す。

「・・・・・なんですかこれ?」

「モヒートです。」

「僕ってこれ頼んだことありましたっけ?」

「ないですね。」

「僕ミント苦手なんですよね。」

「知ってますよ、先週言ってましたね。」

「なぐりますよ。」

「はい!いつもの八海山!」

最初から出せばいいものの、彼女はいつもこんな感じだ。


「おつまみとかいかかですか?」

「そうですね、から揚げをお願いできますか?」

「から揚げ一丁はいりやしたー!」

「叫ばないで!

 何でそんなに声がでかいんですか?

 店員とか他にいましたっけ?」

「私ひとりですけど。」

「何で叫んだんですか?」

「気分ですけど。」

「気分ですか。」


コトッと彼女は僕の前にから揚げを置いた。

「どうぞ、フランクフルトです。」

「から揚げですよね?」

「フランクフr」

「から揚げですよね?」

「から揚げです。

 レモンはあちらです。」

「どこだよ。

 ていうか、僕レモンいらないんですけど。」

「レモンがいらないですって?

 いまだに貴方のことを夢に見るのに?」

「Lemonじゃねーか。」


「ふぅ、そこそこ飲みましたね。」

「お勘定ですか?」

「いや、最後に一杯飲もうかな?」

「おすすめありますよ。」

「それください。」

「ゴメンそんなのないんだけどw」

「は?」

「はw」

「あ?」

「ごめんなさい。」

「ゆるしません。」

「ゆるしてください。」

「ゆるします。」

「ありがとう。」


「じゃあハイボールを。」

「炭酸とは珍しい。」

「部下が美味しいといっていましてね。」

「はいどうぞ、ハイボール。」

「どうも。」

ごくごく、

「っっっこっ!!

 何でこんな濃いんですか?」

「そりゃぁ、サブタイトルが~7対3割にしてる系~ですから。」

「サブタイトルなんてあるんですか?」

「ありますよ。」

「そうなんですか。」

「まぁうそですけど。」

「死刑。」

「ゆるして。」


「それじゃあお勘定お願いします。」

「3870円になります。

 あ!レジがねぇや、付けといてくれます?」

「貴女のせいで付けが今回で20万いったんですけど。」

「毎週来てくれるサトッチ大しゅき。」

「不愉快です。」

「それはそうと髪型変えました?」

「変えましたね。

 って先週言いましたね。」

などと血圧が上がる会話をしながら僕は外に出た。










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