これは「焼き鳥が登場する物語」を作るまでの話

クマ将軍

悩むぜこれは……

 今僕はカクヨム様が企画するKAC2022に参加している。

 理由は勿論リワードを手に入れるためだ。

 狙うはウィークリー賞と皆勤賞。後抽選で運良く当選してくれれば万々歳だ。


 まぁ弱小作家なのでこれまでの累計リワードは微々たるもので、今回の企画でリワードを貰えても換金できそうにはないがこれも経験である。

 こういう企画に参加して、自分の書いた小説が読まれるのなら個人的には満足だ。


 というように自分の心境を書いてみたものの、問題が一つ発生している。


 今回出された第六回目のお題についてだ。

 お題は「焼き鳥が登場する物語」。

 お題の内容を見た瞬間、正気か? って思ったね。


 別にお題の内容について文句を言っているわけじゃないんだ。

 何なら過去のお題である「88歳」の方が、え? ってなったし。


 それなら六回目のお題にどうして悩んでいるのか。

 それは当然、過去のお題で既に焼き鳥要素を出しているためだ。


 そう。


 もう過去に!

 焼き鳥が!

 登場する物語を!

 書いていたんだよ!!


 被ってるんだよ!! テーマが!!

 僕個人の問題だからどうしようもないけど!!


 問題の小説は第四回目のお題「お笑い/コメディ」の時だ。

 これまで散々過去のお題でコメディ要素を入れて来たのに、まさかのコメディが主題の課題が出て来たんだ。

 それはもう悩みに悩んだね。

 ただコメディ要素を絡ませて書くのが楽しくて入れてるだけで、コメディというジャンルが得意なわけじゃない。何を言っているのか伝わらない可能性があるけども、少なくとも僕はそう思っている。


 そしてお出しした内容というのが「焼き鳥ジャンケン」という訳の分からない小説だ。

 それもボーボボのキバハゲデュエル、ギャグマンガ日和の麻雀回をリスペクトして劣化したような内容の小説なんだ。

 執筆当時まだ午後八時になったばかりだというのに、思考は深夜テンションのままで書いたせいか、投稿した後で読み返してみたら頭を抱えてしまったほどだ。


 そして何? え? 六回目のお題が焼き鳥が登場する物語?

 僕はもう一回焼き鳥が出てくる小説を書かなくちゃいけないのか。

 どうしよう。


 先ず最初に思い浮かんだのが「伝説の焼き鳥を追い求めるファンタジー小説」だ。

 それでどうやって話を膨らますんだよお前。

 ただのタイトルオチじゃねぇか。


 伝説の焼き鳥を手に入れると願いが叶えられるとか一応は考えた。

 でもオチが思い付かない。

 僕はアイデアが思い浮かぶと同時にオチまで想像出来なければ、その小説に手を出しちゃいけないと思っている人間だ。

 少なくとも一つの区切りまで瞬時に思い付かなければ確実にグダる。それでも書きたければ設定を練ってから書く。


 でもこういう短編小説だったら設定を練る時間はない。だから今回もこれまでのお題と同じようにパッと最初から最後のオチまで思い浮かんだ小説を書こうと思っている。

 そのような考えを持っているからこそ、最初に思い浮かんだ「伝説の焼き鳥を追い求めるファンタジー小説」とかいうアイデアはボツだ。


 さて、そうなると次だ。

 考えが詰まっていると僕は原点から考える人間だ。

 つまり「焼き鳥とは何か」から考えるようになった。


 まぁ言うまでもなく焼き鳥とは食べ物だ。

 鶏肉を焼いた料理だ。

 それ以上でもそれ以下でもない。


 そうなると自然に出て来たのは「焼き鳥料理が題材の小説」だ。

 まぁこれもボツにした。

 え? ボツにするのが早すぎるって?


 まぁまぁ理由を聞いてくれよ。


 僕は自炊が出来る人間だ。

 ただ作る料理が好物な料理ばかりでほとんどが男飯。

 たまにネットで作り方を調べたりすることもあるけど、基本は適当に切って火力最大で炒めるだけだ。小説に細かく描写する力量なんてない。


 だから料理系は思い浮かんだ瞬間にボツにした。


 そして僕はまた考え始める。

 そしたら今度はパッとすぐ思い付いた。

 僕は思ったね。

 次に投稿する小説はこれしかないと。


 つまりだ。


 今現在お題に悩んでいる過程を書けば良いんじゃね? と。

 そうだよ諸君。

 諸君が今読んでいる内容が今回のお題に対する僕のアンサーだ。


 そう考えたら行動は早かった。

 自身のワークスペースから小説を新しく作成して。

 タイトルはド直球に。


「これは「焼き鳥が登場する物語」を作るまでの話」


 他のあらすじやタグは適当に。

 そしたらこれまで悩んできた過程を執筆するだけ。

 最後ら辺にタイトル回収させて保存、公開すれば完成だ。


 よし! これで第六回のお題が完成したぞー! いえーい!

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