あなたの心の中で
あなたと溶け合いたい。
そう願った。あなたの心の中に住むことが出来たら、一緒に死ぬことが出来るのに。
そう願いながら、詩人は最愛と文通していた。彼女は余命を宣告されている。
情けない。私は医者でもあるのだが、彼女を救うことが出来ない。詩人は詩の中で彼女を描き、そして苦しみ、挙句の果てに彼は永遠の詩を創り上げ、その中で彼女と暮らした。
神が書物を作り、二人の魂をその中に閉じ込めた。このような浪漫主義が、神の慈悲なのかもしれない。
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