悪役令嬢で結構! わたくし政略結婚なんてまっぴらですわ!!
https://kakuyomu.jp/works/16816452218586842587
本文が短いので、そのまま話の続きを書いてもらいました。
わたくしはデランズ王国、ラングローム公爵の長女カナベルと申します。
わたくしは今、大変憤っておりますの。
というのも、先日お父様であるラングローム公爵が、突然隣国のドナン公爵の御長男とわたくしとの婚約を取り決めてしまいましたの。
寝耳に水、青天の霹靂、わたくしには既にアロンソ王子と言う心に決めた殿方がいらっしゃるのに。お父様もそれをご存知のはずなのに?!
「お父様、わたくし此度の婚約には納得出来ませんわ! 婚約は破棄させて頂きますわよ!」
わたくしの啖呵にお父様は動じた様子も無く
「貴族同士で話し合って決めた事がそう簡単に破棄出来るわけねーだろポンチ娘。そもそもお前の意見なんて求めてないからね?」
そう仰いました。
…知ってたよ。いっぺんこういうの言ってみたかっただけだもん……。
(原作ここまで)
───────────────────────────
「……では何故わたくしと御長男の婚約が決まったのですの?」
「それはなぁ……」
お父様が言うにはこうです。
御長男はお父様に恩があるらしく、その恩返しとして今回の縁談を受けたのだそうです。でもそんなの信じられませんわよね? だってあの方、確かまだ18歳とかじゃありませんでしたかしら? どう考えてもわたくしより年下にしか見えないんですもの。
「確かに俺にも思う所はあるんだがな」
お父様は腕組みをしながら呟かれました。
「だがまあこの縁談が無ければ我が公爵家は破産してたんだろうな」
「えっ!?破産ってどういう事ですのお父様?」
「俺はな、昔は結構やんちゃくそだったんだよ」
懐かしむように語るお父様の顔はとても優しげで、とてもそんな風には見えませんけど……。
「若い頃は冒険者として世界を飛び回っていたりしてな。あちこちの国を荒らしまわったモンだ。その頃は俺も若かったからな。何せ毎日が楽しかったぜ」
ああ、そう言えばお父様は元Aランクの冒険者だと聞いたことがあります。
「しかしある事件がきっかけで俺は引退する事にしたんだ。その時世話になった人が今の旦那さんだ。その人のおかげでこうして今でも飯を食えるようになった。だから恩義もあるし、息子の為ならと思って受けた縁談話なんだが……まさか相手があんな若いとは思わなかったぜ」
はぁ~……とため息をつくお父様。
「まあいいさ。もう決まったことだ。諦めてくれ。それにお前は今度学園に通うんだろう? そこで良い出会いがあるかもしれんぞ?」
お父様の言葉にわたくしは何も言えず、ただ俯くしかありませんの。
そして数日後、わたくしは王都にある王立学院へと入学しました。
そこでわたくしは運命の方と出会いましたの。
「初めまして。私はリリアナ・フォン・デランズと言います。カナベル様よろしくお願いしますね」
そう言って微笑んでくれた彼女の笑顔を見た瞬間、わたくしの心は射抜かれてしまいましたわ。わたくしはこの方を生涯をかけて幸せにする決意を固めましたの。
「あら? どうかなさいましたか? 私の顔に何か付いていますでしょうか?」
つい見惚れてしまったわたくしを心配して下さる彼女を見て更に胸が高鳴ります。
☆ちありや寸評☆
お父様冒険者だったんかい?!w 冒険者が貴族の最上位である公爵にまで上り詰めるとは、お父様の話だけで一大サーガが語れそうですw
しかも結婚が決まった矢先に謎の学園入学?! 新たな出会いから予感される百合展開!!
いやもう普通にこの続きが読みたくなりましたわ(今回はここで切ったけど、もちろん続きを書かせる事も出来る)w
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