第2話 ヒサギの旅立ち

「クァシン、しっかりして」

ヒサギはクァシンの枕元で、心配をしている。

「大丈夫だとは思う」

弱くつぶやくが、元気が無い。

クァシンのおじいさんとおばあさんも心配をしている。

「どうやら呪いらしい」

おじいさんは、前日の話をしてくれた。


クァシンは、いつもの好奇心で古道具店で奇妙な箱を買った。

正方形の、瞳が描かれている

1から6まである。サイコロと同じだ。


箱はこぶし大で、手で持つと重い。

クァシンは、その箱の中身を知りたかった。

箱を調べていると、組み木細工のように角がずれる。


夢中で外していると、奥にある奇妙な物を見つけた。

そして倒れた。


「どうやら鬼の角らしい」

厳重に隠してあるものを解放した。

クァシンは自分の知識では、どんな呪いなのかは

判らないと言う。


おばあさんは

「困りましたねぇ、ヒサギちゃん、なんと出来ないかねぇ」

とヒサギに助けを求める。


ヒサギは、少し悩んで

「アイに頼んでみます」

クァシンから、箱を貰うと鞄に入れて巨大樹まで

行く事にする。


アイは、巨大樹の根に住んでいる少年で、知り合いだ。


町から巨大樹までは、歩いて3時間はかかる。

「でも呪いの事は、アイが判るかしら」

占い師に、また聞いてもいいかなと考える


急がずに、ゆっくり歩くと前方に『右川』が見えてくる

川を渡れば、巨大樹まで歩ける

船着き場に着くと、ざわざわと人が集まっていた

「どうやら船が出ないらしい」


船頭は増水で、ここ数日は無理ですと説明をしてた。

「川上で大雨なのかしら」

町に戻り、占い師に頼る事にした。


なにか嫌な予感する、解放された呪いは

世界に影響を与えるかもしれない

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