なぜか人違いで無理矢理とばされた世界で生きていく事になりました
@KL97
第1話なんか思い出した
「あんの駄女神がーーー!」
とある部屋の中で大声で叫ぶ少年名前は
クロード=フォン=アルカナ ここアルカナ王国の公爵家の今年5歳になる3男である。
因みに上に15歳の双子の兄と14歳の姉がいる。
兄姉達や両親も含め家族仲はいたって良好だ。
ここまでなら仲のいい家族で素晴らしいで済むのだが僕の中では大きな問題がある。それは…
「イヤ、何で人違いでこんな事になってるんだよ?頭オカシイだろあの駄女神!」
そう僕は元々この世界の人間ではなく違う世界からそれも人違いで無理矢理連れてこられた人間だ
5歳になってやっと思い出す事ができたあの時の記憶。普通に社会人をやっていて普通の生活を送っていたのに突然白い部屋に連れ去られ最初の第一声が
「アッ違う人間呼んじゃった。けどもうどうにもならないからまあいいか。じゃあ加護と世界に1つしかないスキル付けてあげるから頑張って」
そう言って突然呼び出され突然とばされ今にいたる訳だが………
「訳わかんねーよ!頑張るって何をだよ?説明ぐらいはちゃんとやれよ?あんの駄女神がーー」
そして本日何度目になるかわからない絶叫が響き渡るのだった。
もちろんその後メイドさんから
「どうかされましたか?」「大丈夫ですか?」
とかめちゃくちゃ心配された。というかウチメイドさんなんているんだ?
そう言えば公爵って王の次に偉いんだったっけ?
何か5歳までのクロードとしての記憶とそれ以前の記憶が混ざって少し混乱している自分がいる。
今日突然以前の記憶が戻った理由もわからないが何故か以前の自分の名前や家族や友人達含め何故か名前だけ思い出す事が出来ない。寂しい気もするが考えてもわからないならしょうがない。現実今こうして生きているし大切な家族もいる訳だからクロードとして生きていくしかない。いつかあの駄女神に会えたら聞いてみるとしよう。
と、考えていると コン、コン とドアがノックされシルバーブロンドのロングヘアーの綺麗な女性が部屋に入って来た。
「クロード、先程から何か叫び声をあげて
いたそうですが何かあったのですか?」
そう優しく僕に問いかけてきた女性はユリア=フォン=アルカナといい僕の母親らしい。
「すいません。少し怖い夢を見たので叫び声をあげてしまいました。」
そう話を合わせる為答えると母親は驚愕した顔で
「く、クロード。あ、頭でも打ったのですか?それとも何か変な物でも食べたのですか?」
戸惑いながら母親はそう尋ねてくる。
どうやら記憶が戻る前のクロードはかなりヤンチャな性格だったようであまりの豹変ぶりに戸惑っているようだ。
だが元社会人としてはここは上手く取り繕わなければこれからの生活に支障をきたす。なので…
「いえ、僕も5歳になりすのでそろそろ落ち着こうかと考えました。如何でしょうか?」
「い、いえ。落ち着くのは嬉しいですが何か熟達した人間の言葉の様に感じでしまって……」
(グハッ。い、言われてみれば確かにオッサンの言葉の様にも聞こえる。というか元々は何歳だったんだろう?いや考えるのは止めよう何か悲しくなりそうな気がする)
「そ、そうでしょうか?と、とりあえず貴族らしく振る舞える様に努力していきます。」
「そ、そうね。いい事だと思うわ。それよりそろそろ出発するから準備を済ませてしまいなさい?」
「えっと、何処かに出かけるのでしょうか?
」
「何を言っているの5歳になったのだから教会に行ってスキルの儀式を受けるのよ?あんなに楽しみにしていたじゃない?」
「そ、そうでした。怖い夢のせいで忘れるところでした。すぐに準備します。」
(教会にスキルか。もしかしたらあの駄女神の事もわかるかも知れないな。)
そんな事を考えながら準備をして教会に向かう事となった。
余談として自分で服を着替えて準備していると母親とメイドに大変驚かれメイドからはお手伝いすると言われたが頑なに拒んでいると諦めてくれたが母親は変な物でも見る様に様子を覗っていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます