1月26日 文化財防火デー
お堂の近くにスタンバイし、怪しい動きを観察する。今日は月も隠れているから街灯のないこの辺りは真っ暗だ。
近ごろ放火魔が文化財の建物や宝を狙っているらしく、入った情報から急遽俺のチームが駆り出されたというわけだ。
「隊長、2時の方角です」
いた。暗闇の中怪しくうごめくものが確かにいる。
「確保!」
任務は無事遂行された。手にはライターやマッチ。次第にジタバタするのを諦めた男から、ゆっくりとお堂の中央にある今回の宝の方へとライトの光を移した。
さっきまで暗くて見えなかったが、近くで見るとお堂も宝を守る箱も全て金でできている。
複雑な感情だ。すごく複雑だ。
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