　軽快なリズムと共に、お昼の４分クッキングが始まった。毎日のこの時間が密かな楽しみになっている。

「まずは三枚に下ろします」

　番組はスムーズに進行していった。

「次にミンチにします」

　アシスタントがテキパキと動く。

「そして、蜂の巣にします」

　先生も慣れた手つきだった。

「できあがったものがこちらに用意してあります」

　見事だった。私は今日の内容もノートにメモり、テレビを消した。

　さて、あいつをどう料理してくれようか。

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