1月19日 のど自慢の日

 これが127番か。

 はっきりとした声、抜群のリズム、正しい音程。のど自慢に必要なものが揃っている。

 私のは別の日の278番。もちろん鐘は合格の音だった。

「どうかね、私のコレクションは?」

「まあ、そうですね非常に興味深いものが多いです」

 本当のところ、これほどのものが全て私のテーブルに並べられているのを見て興奮していた。

「今日持ってきたのはどれも貴重だ。今でも目を瞑るとこの持ち主たちの歌声を思い出すよ」

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