たかが詩じゃないか
詩音 悠
『何故あなたは愛を捨てるの』
身体を軽く 揺さぶって
あなたの胸を 抱き締めてた
それでも気分は 滅入るばかり
喘ぎながらしがみ付く
僕を見つめる瞳は
暗い秘密に満ちている
罪に濡れて光っていた
離したくはない 側にいたいよ
何故 あなたは愛を捨てるの
心の全てを 曝け出し
初めて迷いや 怯えを知る
自分の孤独に気が付いたよ
悶えながらしがみ付く
僕を見つめる瞳は
得体の知れぬ感情が
渦を巻いて揺らいでいた
離したくはない 側にいたいよ
何故 あなたは愛を捨てるの
眠れぬ夜が 続いてた
底冷えのする 冬の名残り
湿った花の 香りがする
叫びながらしがみ付く
僕を見つめる瞳は
哀しい光たたえてた
憐みなどほしくないのに
離したくはない 側にいたいよ
何故 あなたは愛を捨てるの
たかが詩じゃないか 詩音 悠 @special12
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