ありふれた不幸を生きる
塚崎亜也子
1 はじめに 20220315
がんというのは、ありふれた不幸だ。
今や、生涯に2人に1人はがんにかかると言われる。
乳がんに至っては、9人に1人。(諸説あります)
クラスメイトの女子は何人だろうか。
私は高校時代、女子校通いだったから、クラス38人は全員女子。だとすると、そのうち4人ほど。例えば共学だったとしても、クラスの半分、20人程度だとすれば、2人ほど。あくまで数字の上での話だけれど、それだけの人が、かかっている病気なのだという。
私は、2019年8月、乳がんの告知を受けました。
2020年4月の手術を経て、現在も、毎日を生きています。
娘が高校に合格し、小・中学校のときのように狭い世間ではなくなることもあり、もうすぐ術後2年を迎えるにあたって、少しずつ私自身も落ち着いて何かを語れるのではないかと思い始めました。
正直なところ、同じようなブログを立ち上げては書けなくなり、書き出しては不安に駆られて泣き出し、などを繰り返してきたので、今、書き出したこの手記のようなブログのようなものが、果たして続けられるのか、そして、これが何の役にたつのか、私にも、わかりません。
でも、がんの患者さんは、いますよとお伝えしたい。
あなたのすぐそばにいるんです。
知らないだけで、いるかもしれない。
そして、知っていても、どう接していいのかわからない人がいるかもしれない。
そういう人の、一助になれたら。
また、治療が大変な人ほど、ブログなどを残す人が多いと思います。だから、検索したとき、大変で、死んでしまうような人ばかり目に入ってしまうかも知れない。
だけど、こんなふうに元気に生きている人もいますよと、私は発信していきたいと思います。
ただ、病気の、本当にちゃんとした知識などは、きちんと病院で聞いてください。
あくまで、私が書けるのは、私が知らされ、私が調べ、私が納得していることだけだからです。
そんな、前置きばかりの文章ですが、だけどもしこれが、誰かの目に止まって、誰かの役に立てるなら、それほど幸いなことはありません。
不定期になるでしょうが、少しずつ、少しずつ、書いていけたらと思います。
20220315
娘の高校の合格発表の夜に。
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