悪役転生 ゲームの闇墜ちライバルに転生したのですが、俺にはヒロイン凌辱なんて無理です!
榊ジュン
大木宗也と赤城宗也
第1話 RPG「次元融合グラディアス」と俺
俺の名は大木宗也、29歳独身で童貞のサラリーマン、ゲームが大好きなただのオタクだ、勤めてる商社では総務部に所属しており、同期達には雑用係とか言われているが残業も殆どなくてノルマに追われることもない、上司の斉藤主任も優しいし最高な職場だと思っている。
ちなみに斉藤主任は名前が玲なのと白髪なので皆にレイ主任と呼ばれている、某国民的ロボアニメの主人公の父と同じだ、年齢は50歳を超えているが、全然そうは見えないし俺と同じくらいにしか見えないので会社でも七不思議のひとつにされている。
顔はイケメンの分類に入るし、最近は中途入社の飯泉さんと良い感じなんだよね、はあ、リア充爆発しろ!
こちとら母親以外の女性と雑談したこともないんだから・・・
今日も定時で上がり、コンビニ弁当を買い、自宅の安アパートへと帰る。
「さあ、さっさと飯食わないとな!」
思わず独り言が出てしまう。
ん?俺が急ぐ理由?最近ハマっているRPG『次元融合グラディアス』をプレイするためだよ?
既に正規ルートのエンディングは見てて、あとはハードモードのエンディングと闇墜ちエンドの2つを見ればコンプリートなんだよな。
このゲームなんだけど、現代世界が次元融合を起こしてダンジョンが発生する、そこを主人公の若林 翔が探索者をしながら次元融合の原因を知り、強くなり問題解決に向けて動き出す、といった内容だ。
地名や建物なんかはそのまんま現代だし、3Dで迫ってくるモンスターはリアル、ストーリーも面白い、という事でハードモードのエンディングを見るために今は毎日4時間ほどを費やしてゲームをしている。
ネット情報だとエンディングのムービーが一番凝っているのが闇墜ちエンドらしいけど、俺は闇墜ち系とかのバッドエンドはあんまり好きじゃないんだよね。
俺自身29歳でゲーム三昧でどうなんだ?と思わん事もないけど、友達も彼女もいない、田舎から出てきた俺にはゲームくらいしかない。
良いじゃないか、ちゃんと実家に送金してるし、誰にも迷惑はかけていないんだから、とかなんとか考えながらも弁当を食べ終わる。
という事で早速ヘッドセットを装着してゲームをスタート!
壮大なオープニングムービーをスキップして、コンティニューを選ぶ。
ハードモードは正規ルートクリア後全てのダンジョンのクリアを目指すという、いわゆるやり込み要素系のストーリーで正規ルートで手に入らないレアアイテムや珍しいモンスターと戦える、でも総プレイ時間1000時間は掛かりそうなんだよね・・・
どこかで有給休暇でも取ってガッツリ進めようかな?
おや、なんか画面が変だ、更に頭がクラクラしてきた?
なんだ?
何が起きた???
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