白の女王と黒の女王の物語

仲仁へび(旧:離久)

第1話 災厄襲来



 何もない。

 ここには誰もいない。


 気が付いたら、白い床と天井が広がっていた。


 そして、寒い。


 つめたい。


 誰もない。


 世界は凍えていた。


 だから彼女はその世界を飛び出したのだった。


 始まりは、世界を救うために。







 世界が壊れている、ああ世界が。


 私の世界が。


 私達の世界が。


 それは突然やって来た。


 そして、唐突に私達の世界を壊し始めた。


 一体私達が彼女に何をしたというの。


 白の女王!


 いや白の災厄!


 私達は貴方を許さない。


 世界を壊した貴方を!


 憎い。


 憎み続けている。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る