第三章 複数の依頼
――ヤバいヤバいヤバい!
森の中を疾走する1つの影。
その影を追うのは、無数の虫。
――囲まれたら終わりだ!何としても振り切らなくちゃ!
影が走るのはレモングラスの森。
――ここを抜ければりんご市だ!そこまで行ければ…
影が虫に囲まれる。
――バサァッ!
「大丈夫ですか?回復士さん。」
金髪少女が声をかける。
「ありがとうー。怖かったよぉーアヤメちゃんー。」
回復士と呼ばれた女の子が、金髪少女に泣きつく。
しかしまだ2人の周りにはたくさんの虫がいた。
金髪少女が手に持つ大きな剣で少量の虫を追い払っただけだった。
●
木々の茂みが激しくなってきた。
確実に人が通れる道ではないとワイは思う。
「本当にこっちで大丈夫なんでしょうか?」
不安になってカルドンに訊ねる。
「ダリアが自信満々だし、きっと大丈夫だろう。」
なぜかカルドンも自信満々だった。
「ホントに大丈夫なん?すっげー獣道だけど?」
ほら、ローゼルもそう言ってる。
「!皆さん!目の前に何かいます。」
グラジオラスが最後尾から正面を指さす。
真っ黒のもやみたいのが目の前にある。
近づくにつれて、それが虫の大軍だと分かる。
「うげ。」
思わずワイは声を出してしまった。
しかし、その大軍の虫に襲われる2人の女の子を発見した。
1人はとっても可愛い!
助けるしかない!
「ダリア!」
ワイがそう声をかけるだけでダリアは走っていく。
●
「ダリアパーンチ!」
カルドンが叫んでダリアが周りの虫を追い張った。
「大丈夫か?」
ワイかっこいいー!これで絶対モテること間違いなし!
1人は長い茶色い髪の毛をツインテールにしている。瞳も茶色でとても可愛い。
「ありがとうございます。僕はヒゴタイと言います。こちらはアヤメです。」
ふわふわの毛先をかき上げながら隣の金髪少女を紹介してくれた。
声も可愛い!
アヤメと紹介された子はいかにもギャルっぽくてちょっと苦手なだぁ。ローゼルと気が合うんじゃないか?
ショートカットにした髪の色だけじゃなくてカラコンまで入れてるし。
服装もギャルそのもの。ミニスカに派手なつけまつげ、胸元の大きく空いた肩とへそが出てるシャツ。
絶対ギャルだ。関わりたくねー。
「初めまして。アヤメと申します。一応騎士をしています。危険なところを助けていただき、ありがとうございます。」
声小っさ!喋り方真面目か!
もう見た目だけローゼルと交換しろよ!なんかこっちがおかしくなりそうだわ!
みんな見た目と中身が全然違うんだよなー。
「悠長に挨拶なんかしてる暇ないぞ!」
カルドンが鋭く叫ぶ。
虫たちは追い払っただけで倒したわけではなかった。
背筋がゾクゾクする。全身に鳥肌が立つ。
苦手な人は少ないかもしれないけど、囲んでいた虫は蛾だった。
「気をつけてください!囲まれたらアウトです。」
<悪意の蛾>と呼ばれる集団で獲物を襲う品種らしい。
集団で囲って毒鱗粉で敵を倒すというので、恐ろしい。
「いくぞグラジオラス!わがもとに召集されしは令名たる炎の献身!邪悪なるものを焼き払え!紅蓮の炎!ファイア!」
はいっと軽く返事をしたグラジオラス。最近ではカルドンの合図なしに魔法を放てるように成長している。
ファイア一発で魔力は使い果たすんだけどね。
「勇者様のお役に立てたでしょうか?」
肩で息をしながらそんなことをカワボで言ってくれる。
嬉しいけどそれどころじゃない。蛾の大軍がなぜかワイめがけてくる。
後ろの可愛い子ちゃんたちを守るためにも、ここで逃げるわけにはいかない!
ワイは木の棒を拾って構える。
生まれて初めての戦いの相手が蛾とは!
「うりゃああああー!」
めちゃくちゃに木の棒を振り回す。
かっこ悪いなワイ…
「さすがです!勇者さん!」
背後から可愛い声で褒めてくれるのは、確かヒゴタイだっけ?めちゃくちゃ可愛い子!
もうこの子以外みんな変だし、この子がヒロインでいいんじゃないかな?
「横、気をつけてください。」
ミニスカでパンチラしてるアヤメとかいうギャルはしっかりと注意してくれた。
良い子なんだけど見た目がねー。
たくさんいた蛾は、ダリアのパンチとグラジオラスの火でほとんどがいなくなっていた。
更にワイが適当に振り回した棒でみんな退散してくれたようだ。
●
「改めまして。アヤメと申します。こちらはヒゴタイ、回復士です。2人でりんご市まで戻る途中だったのですが、さっきの虫に襲われてしまって。」
ペコリと謝る。礼儀正しい!ギャルの恰好やめたら?
ワイらも一通り自己紹介をする。
とりあえず目的地が同じなので一緒に行動することにした。
それにしてもヒゴタイちゃん!可愛い!ワイにピッタリくっついてくるしもう最高!
「ヒゴタイ。タローの隣はダリアの場所なのだ。」
グイっとダリアがヒゴタイを引き剥がす。別にダリアの場所じゃないよ?可愛さは同じくらいかもしれないけど、ヒゴタイの方がワイ的には上。
「ちょっと待った。そういうことならウチにも隣を歩く権利はあるんじゃない?」
積極的な3人だなー。
グラジオラスとアヤメは遠くから見守ってるし、カルドンは我関せずだし。
「太郎ちゃんは誰がいいんですか?」
ヒゴタイに上目遣いで問われる。
ドキンッ。
心臓が跳ねる。
「え?えぇと…」
こういう時に恋愛経験がないと困る。
「誰でも良かろう。俺が隣を歩いてやる。」
カルドンがワイの隣に来る。
えぇー?そんなことがあるの?
「シーフさんは、勇者さんのことが好きなんでしょうか?」
的外れなことを小さな声で言うのはアヤメだ。なわけないでしょ!
「マスターが好きなのは魔法だけですから。勇者様のことは何とも思ってないと思いますよ。」
グラジオラスが優しく答えているが、その返答もどうなの?
「だーかーらー!ウチみたいに巨乳の方が勇者は好きなの!」
「タローはそんなエッチじゃないのだ!」
「太郎ちゃんは僕を一番に思ってくれてる気がします。暑い眼差しを感じます。」
最後尾でギャーギャー言ってるのはダリアとローゼルとヒゴタイ。
実にへなちょこでヘンテコなパーティーだ。
●
へなちょこでヘンテコなパーティーは無事にレモングラスの森を抜けてりんご市に到着した。
「俺たちはここでちょっと用事があるけど、ヒゴタイとアヤメはどうするんだ?」
カルドンが訊ねると、二人も同行したいと言うので問題なくパーティーに加わった。
いいのか?こんな簡単にパーティーを増やして。
とりあえずすいかシティで預かった書類をりんご市のギルド受付に渡す。
「あんらぁー。ありがとねーん。大事な書類だから後でちゃんと確認しておくわーん。」
オネェです。
「なぁなぁ、タロー。この人ちょっと変だよな?」
聞こえる声で空気も読まずダリアが言う。
やめなさい!
「ちょ!あんた考えなさいよ!ウチらの報酬がかかってるんだから。」
ローゼルが注意する。仲いいな。
報酬目当てらしいけど。
でもここで機嫌損ねたら報酬が貰えなくなるかもしれないしな。
「変じゃないわよー。アタシはオカマなの。よろしくね。あらぁ?いい男いるじゃなーい。」
受付のオネェがカルドンを見て言う。
哀れイケメン。
「カルドンよりもタローの方がかっこいいのだ!」
何故かダリアが張り合ってきた。
良いよ別に。カルドンは本当にイケメンなんだし。
「ウチも勇者の方がかっこいいと思うけどなー。」
ローゼルまで乗っかってきた。
ハーレム仕様だからしょうがないけどさ、ニヤニヤが止まらないよね。
「あなたたちまだお子ちゃまねー。こういうイケメンが意外と夜も凄かったりするのよー。」
下ネタはいいから!
「マジ?」
ローゼルが反応!さすがギャル。
「私はちょっとそういう話は苦手です。」
ギャップよ!アヤメは下ネタ苦手なんかい!
ってまぁそれは置いておいて、この書類を渡して荷物を預かって、すいかシティのギルド受付に渡さなければならない。それまでが依頼だ。
「仕事が終わったら読むから、そこの酒場で待っててちょうだーい。」
そう言ってオネェ受付は、酒場代をくれた。
へなちょこでヘンテコなパーティーはひとまず酒場でしばしの休憩を取ることにした。
●
「なぁなぁタロー!これ美味しいぞ!」
大きな肉を頬張りながらダリアが言う。
そのままワイに肉を食べさせてくる。
「ちょっと待って!ウチが勇者に食べさせる。ダリア、あんたは1人で食べてな。」
「それなら僕が食べさせるから、ダリアちゃんとローゼルちゃんは自分のを食べててください。」
ヒゴタイがダリアとローゼルの戦いに参戦した。
「太郎、君は人気だな!」
フッフッフ。と笑いながらカルドンが見守る。いや止めろよ!
「マスターも人気者になりたいんですか?」
グラジオラスが素朴な疑問を投げかける。
「考えが甘いなグラジオラスよ。俺は人気者になりたいのではなく、魔法使いになりたいのだ!」
ダメだこの人。完璧に中二病を拗らせてる。
「そういえば、ヒゴタイとアヤメって回復士と騎士なんだよね?何で2人だけで森にいたの?」
ワイがふとした疑問を投げかける。
答えたのはアヤメだ。
カラコンを入れたブルーの瞳を真っ直ぐこちらに向けながら語る。
「私たちは、この街の討伐依頼の1つ、《ビッグラット》の討伐を受けていたんです。」
「それって強いん?」
肉を食べながらローゼルが訊ねる。
「ネズミを大きくしただけなので、強くはないのですが、レモングラスの森にはさっきの蛾とか厄介なモンスターが多いんです。」
ローゼルとアヤメの会話を見てると頭おかしくなりそうだな。
「ふむ。それなら俺たちもその依頼を一緒に引き受けてやるのはどうだろう?」
カルドンが提案をし、ダリアが面白そうと賛成した。グラジオラスは、マスターが言うことなら。と完璧に師弟関係になっている。
「俺たちの依頼はどうするんですか?」
一応ワイらにも依頼があるので、それをどうするか訊ねてみた。
「む。そちらは特段急ぎというわけではないだろう。それに、たいしたことないモンスター退治ならすぐ終わるだろうよ。」
フッフッフ。と謎の自信を持っている。
今まで通りダリア任せなのが目に見えてるんだよなぁ。
ほんとこのへなちょこでヘンテコなパーティーってダリア一強なんだよなぁー。
「ま、いんでねーの?なんとかなるっしょ!」
ローゼルは相変わらず能天気だ。
「何の話してるのぉー?」
ここにオネェ受付がやって来た。
「実は俺たちすいかシティでの依頼を受けて、この街に来る途中でこの2人に会ったんです。」
要点をかいつまんでカルドンが説明する。さすが最年長!
「なるほどねぇー。確かにこの街ではビッグラットの被害が少なからず出てるから、それらを駆除してくれるのは助かるわねー。」
鼻と口の間に生えたチョビ髭をいじりながら、オネェ受付が言う。
そうだ!とばかりに両手をパチンと叩いて提案してきた。
「じゃあこうしない?アタシのこの書類をすいかシティに届けるついでにビッグラットを討伐するのはどう?ちょうどあなた達にお願いしたいこともあったし、その後またここに戻ってきてちょうだいな。」
こうしてワイらは、なんやかんやで色んな依頼を引き受けることとなった。
〔依頼内容〕
・すいかシティから書類をりんご市まで届ける 完了
・りんご市から荷物を預りすいかシティまで届ける 報酬…全員分の装備
・ビッグラットの討伐 報酬…10銅 場所…りんご市
・りんご市でオネェ受付の依頼を受ける 報酬…? 難易度…?
●
酒場でお腹を満たしたワイら、へなちょこでヘンテコなパーティー一行は、再びレモングラスの森を歩いていた。
今のところビッグラットには出会わない。
まぁ、行き帰りのどちらかで出会えればいいんだからそこまで重要ではないよね。
そんなことよりピンチです。
ワイは今、大きな気持ち悪い蜘蛛に襲われています。
仲間?何故か気づかれずみんなどっか行っちゃった。
え?呼べば?
無理無理。だって糸で口塞がれてるもん。
ただでさえ蜘蛛って気持ち悪いのに、大きくなるとこれ程気持ち悪くなるとは。
叫びたいのに叫べない悲しさ。
とりあえず必死に走ってるんだけど、この蜘蛛がまた早くてビックリ!
!追いついた!何とか食べられずに済んだ。
ん?みんな何やら獣と戦ってる?
「!タロー!どこに行ってたのだ?心配したんだぞ。」
ダリアがワイに気づいて糸をほどいてくれた。優しくて惚れてしまいそう。
ダメダメ。ワイにはヒゴタイちゃんがいるんだから!
「こいつは?」
絶対に近づいたらいけない動物、ライオンが目の前には居た。
「<レモグラライオン>という名前らしい。聞いて驚くな?ダリアパンチが効かないんだ。」
カルドンが何故か自信たっぷりにワイの問に応えてくれた。
ガサッ!
しまった!忘れてた。後ろには巨大な蜘蛛<レモグラスパイダー>がいたんだ!
「うぉ!なんだこのキモい蜘蛛!」
ローゼルがレモグラスパイダーに気が付く。
前はライオン、後ろは蜘蛛に挟まれてしまった。
しかもライオンにはダリアのパンチが効かなかったらしい。
「とりあえず後ろの蜘蛛に火を浴びせるぞ!グラジオラス!」
カルドンが指示を出すと、グラジオラスは、はい。と短く返事をしてカルドンの詠唱を待つ。
この時間がなぁー。
「生きとし生ける全ての者よ!その生命のみなも――うぉ!」
カルドンの詠唱を待ってくれる程レモグラライオンは優しくないようだ。
「おのれ!我が詠唱を邪魔するとは不届きな奴め!闇に焼かれて死ね!」
大げさに手を前にバッと出した。
その瞬間、グラジオラスのファイアがレモグラスパイダーに炸裂した。
焦げた匂いが鼻につく。
「はぁ!」
気合と共にローゼルが弓矢を放つ。
レモグラスパイダー目掛けて放ったその矢は、何故かワイの腕に刺さる。
「いってぇー!」
どうやったら後ろにいるワイに刺さるんだ?
「大丈夫ですか?太郎ちゃん。」
刺さった矢を一気に引き抜いてくれる。
「痛いですか?」
心配してくれるのか。なんて優しいんだ。
「羨ましいです。」
ん?なんか言った?
「その、僕は回復士なので、あまり怪我とかしないんですけど。その…」
ん?頬を赤らめてるけど、もしかしてヒゴタイちゃんそっち側?痛みとかが好きなタイプ?
顔が可愛いしM属性が多少あっても問題ないだろう。
そんなことを考えていると、腕の痛みが癒えた。
回復士の名は伊達じゃない。さすがだ!
「ふむ。ヒゴタイも俺が指導してもいいな。」
魔法には目がないカルドンがまた、訳の分からないことを呟いている。
戦況は相変わらず良くない。
ライオンの攻撃を、アヤメが盾で受け止めている。
いつもみんなの後ろに隠れているアヤメだが、こういう時は盾役になってくれるようだ。
その間にレモグラスパイダーを倒す作戦のようだ。
先ほどのグラジオラスのファイアはそこまで効いていないようだが、多少はダメージを与えているだろう。
ノーコンのローゼルの弓矢も数発に1発程度は当たっている。
「ダリアパーンチ!」
カルドンの叫びと共にダリアのパンチが炸裂した。
これは効いた!レモグラスパイダーを倒した。
念のために、ダリアとアヤメが入れ替わって大剣で留めを刺した。
「ダリアのパンチが効かないんだが、どうすればいいのだ?」
ライオンの噛みつき攻撃を避けながらパンチを叩きみつつ、ダリアがカルドンに訊く。
「うむ。強靭な筋肉に阻まれているようだな。ローゼル!君の弓矢とアヤメの剣で援護しよう。グラジオラスは魔力が戻り次第魔法を撃ちこむ!」
カルドンが的確に指示を出す。
ワイは?
「太郎!君は――」
お?ワイも何か戦いの役に立つのかな?
「ここで待機だ!」
役立たずってこと?まぁなんも出来ないしそれは認めるけどさ。
「俺は今の内にさっきの蜘蛛を解体して、売れそうな部位を手に入れておこう。」
え?カルドンそんなことできるの?
意外とこのパーティーってきちんと機能を果たしてるのか?
役立たずなのワイだけ?
「いいんだ太郎君は!勇者だからいいんだ。」
困惑の表情をしていたら、カルドンが慰めてくれた。
「大丈夫!僕が傍にいるよ!」
ヒゴタイに肩をポンッと叩かれた。
「はぁ!」
気合と共にアヤメが大剣を叩きこむ。
レモグラライオンはその攻撃を避ける仕草を見せるが、ダリアがそれをさせない。
効かなくても、多少の効果はある。連続パンチを叩き込んでその場に釘付けにさせる。
ローゼルは弓矢を連発して、半分以上をワイに当ててる。
その度にヒゴタイが羨ましそうな目でワイを見て、傷を癒してくれる。
カルドンはグラジオラスを気づかいながら、蜘蛛を解体している。
硬い物を削るような音が時折聞こえる。
ワイは戦いを手に汗握って見守っている。
まるで漫画やアニメの世界に来たようだった。
いや、戦いは何度か経験したけど毎回ダリアのパンチで沈めてたから、こういうきちんとした戦いって意外と初めてなんだよね。
ローゼルの矢の数本がレモグラライオンに当たっているが、どれも致命傷には至らない。
アヤメの大剣も当たっているのに、動きが全然鈍らない。
レモグラライオンは間違いなく強敵だ。
「ダリアの必殺技を見せる時が来たのだ!」
必殺技?そんなのあるの?
ダリアが高く飛び上がり、そのままレモグラライオンを蹴った。
「どうだ!ダリアキックの威力は!ダリアパンチよりも何万倍も強いんだぞ!」
これが必殺技?
あ、でも頭に当たったからか結構効いてる。
「いきます!」
掛け声と共にアヤメが再び大剣を振り下ろす。先ほどはライオンの足を狙っていたが今回は頭を狙う。
野生の勘だろうか。死を予感したレモグラライオンが逃げる素振りを見せた。
「逃がすかよ!」
ローゼルが、ジャンプして飛び上がりながら弓矢を連発する。
え?意外と凄くない?
矢は全てライオンに命中し、内数本は足を射抜いた。
そのままアヤメに叩き切られて、レモグラライオンは倒れた。
型にはまるとこのパーティーめちゃくちゃ強い!
ワイは初めて、へなちょこでヘンテコなパーティーの凄さに気がついたのだった。
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