先生なんで戦争って駄目なんですか??

興梠司

第1話 先生戦争ってわるいことですか??

「先生戦争ってなんで駄目なんですか?」と発言したのは

道徳の時間だった。

先生は少し困り「複数の人が亡くなるからです」

「喧嘩も戦争みたいなものだけど人は亡くなりませんよ」


小学生の道徳の時間の会話だ、先生が論破されろとみんなが思った。

「駄目なもんは駄目なんです」と先生はいきなり怒り出しました。

「これも戦争みたいなものですよね」と林が囃し立てた。


それから13年後僕達の国でも戦争が起きている、憲法9条が改正され戦争が

できるようになった。9条を改正したのは、あの林だ。

林が政治家になり総理大臣まで上り詰めた。

3年前に政治家になったとおもったらすぐ総理大臣になっていた。

総理大臣になったと思ったら憲法9条を変えてしまった。


自衛隊がほぼ廃止され一般人からも招聘されることになった。

もちろん断ることもできるが断ると断ったことがテレビで公表され

非国民とされる。

僕と大学が一緒だった村上は非国民となった。

この国では2名だけが非国民となった。非国民とまつりあげ

僕と村上は地下施設に隔離された。

家族がどうなってるかがわからない、僕らは三食食べさせられ

自分たちが非国民だというVTRを何回も見せられる。

気が狂いそうになり、寝ようとすると管理官から竹刀で背中を叩かれる。

僕は戦争へ行こうと思ったが娘の顔が浮かんだ、断れるなら断ってみようと


「必ず行けと書いてないんだから断ってもいいでしょ」と審議会の時に

言ったら林に鼻で笑われた。


「それはそうですよ。でも行くのが義務ですよ」


「義務ってなんですか??」と村上

 審議会は僕と総理大臣と村上とそのた2名で行われ

審議会の模様はテレビで放送されていた。


「子供がいるのに行かなきゃいけないんですか??」


「子供がいる人も行ってるでしょ、行ってないのは二人だけなんですよ」

「おわかりですか!!二人は逃げたんです!!」

「逃げたものには監獄にはいってもらいます」


僕達の意見が世論を変えるとはおもっていない

だけど、誰かがおかしいといわなければ世論はかわらない。


「総理、戦争って悪いことです」


「うせろ」

といい管理官に地下まで連れて行かれた。

地下は夏だと言うのに寒く毛布一枚を支給された。

殺す気はないことがわかった。

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