モテモテハーレム対決の相手は88歳のよぼよぼしわくちゃ爺ちゃん。 モテモテハーレム主人公さまのこの俺(イケメン15歳)の武勇伝に勝てる訳がねぇ...!→と思っていたんだが。

雲川はるさめ

第1話

モテモテハーレム対決の相手は88歳のよぼよぼしわくちゃ爺ちゃん。

モテモテハーレム主人公さまのこの俺(イケメン15歳)の武勇伝に勝てる訳がねぇ...!→と思っていたんだが。


「遅刻、遅刻!!このままじゃ一限に遅れちゃうよ」

俺は曲がり角を凄い勢いで走っていた。

それがいけなかった。

見知らぬ爺ちゃんにぶつかりそうになり、

俺は人殺し一歩手前をしでかすところだった。


「おおっと。危ないな、若いの」


若いの、というのは俺のことだと思われる。

さて、俺がぶつかりそうになったのはもう、よぼよぼで

しわしわの見知らぬじいちゃん。

杖もついている。


「だ、大丈夫でしたか!?

お怪我はありませんか?」


「ギリギリセーフだった。一歩間違えば、

ワシは死んでいたかもしれん、なぁ?若いの」


「すみません...」


「それにしても、若いの、随分と

イケメンだな」


「は、はぁ...。まぁ、よく言われます。。」


「ワシも昔はイケメンだった」


「へ、へぇ...」


爺さんは昔話をおっ始めた。


「そこの喫茶店に行こう。

これも何かの縁だ。ワシの若い頃の自慢話を

聞いてはくれんか?」


「自慢話?」


「そうだ。ワシは昔、君のようなイケメンで、

モテモテハーレムの主人公さまだった」


「いや、まさか、、あの、、」


本当は学校に行きたかったが、

爺さんの話に興味があった。

まさかな。モテモテハーレムの主人公さまは

この俺なんだけどさ。爺さんの口から

モテモテハーレムなんてキーワードが聞けるなんて今日はなんだか変な日だなと思った。


俺はウィンナーコーヒーをご馳走になり、


「ウィンナーコーヒーにウィンナーは入っていないんだぞ」などと変な事も教わり、

爺さんの話を聞く羽目になった。


要約すると爺さんの話は、昔、ワシは

俺の様なイケメンだったということだった。

女の子からのラブレターは星の数ほどもらい、

告白も星の数ほどされた、ということなのだが。


それは俺も同じだった。


「俺も、女の子から星の数ほどラブレターを貰い、星の数ほど告白もされましたよ...」


「そうか。偶然にしては一致しすぎているな...」


「は、はぁ...?」


「君は今、いくつだ?ワシはちなみに88歳じゃが」


「俺は15歳です」


「そうか。君はワシの高校生のころ、、の、身長や、顔つき、が同じなんだがな...」


「まさか...」


俺ら二人の声がシンクロした瞬間だった。


「爺ちゃん!?」


「ワシの孫!?」



どうやら、俺ら。祖父孫関係!?


まぁ、詳しく話すと、

俺に爺ちゃんはいたけど、ギャンブル依存症で借金後、ばあちゃんと離婚して、ひとり、夜逃げをして、でも、今はもう

完済してのうのうと胸張って生きてるということだった。

爺ちゃんと最後に会ったのは確か小学校一年の時だったから、まぁ、爺ちゃんも歳月が流れて老けたし、俺も高校生になって昔の面影がないからじいちゃんは俺のこと覚えていないわけだけど、爺ちゃんにいわせると、俺を見たとき、爺ちゃんの若い頃にそっくりで、

過去にタイムスリップして、まるで鏡を見ているように感じたんだと。

で、俺らは、ひょんなことから、

思わぬところで再会し、俺の爺ちゃんだと判明した。なんか、文章めちゃくちゃですまん。

爺ちゃんは、

今はしわしわでよぼよぼ。

だけど、昔はイケメンだった。

俺はどうやら爺ちゃん似www。


最後まで読んでくれてありがと。



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モテモテハーレム対決の相手は88歳のよぼよぼしわくちゃ爺ちゃん。 モテモテハーレム主人公さまのこの俺(イケメン15歳)の武勇伝に勝てる訳がねぇ...!→と思っていたんだが。 雲川はるさめ @yukibounokeitai

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