この老夫婦の今生の別れを悲しいと受け取るか膝を叩いて快哉を上げるか(´ω`)金具素屯はよっしゃ!と膝を打って涙目でーす。
来たる老齢化社会を前に昭和の御代からそれを見据えた名作がありましたが不思議とどのお話(藤子不二雄の短編にもありますわな)も年齢だけで淘汰される老人を憐れむ視線と見送りもしない傲慢な若い世代の対比で陰鬱に描き『こんな未来は嫌だ』と読者を暗黒面に落とすのに、この「ハチハチ」の見送られる事を受け入れた一種 悟りすら感じる諦観 見送る涙に哀切だけではない微かな微笑み、それらが渾然となり白秋の蒼天の如きひとつ突き抜けた宇宙観が胸を打ちました。
外連味も派手な演出も一切排しあり得る未来の日常のヒトコマを淡々と描ききった筆の切れ味お見事です♪
(*´ω`)ところでサブタイの「ハワイでビキニ」そしてこの限界年齢での足切りが国民の常識になるのに半世紀はかかるだろうと予測するとこの仲良さげなご夫婦、もしかして北海道のエステラーゼ発寒305号室の啓介くんとみのりちゃんの年越し緑のたぬきカップルの可能性が?
作者からの返信
コメントありがとうございます。
私達にとって異様なものであっても、その対象にとってそれが当然なら認識されない以上そこに問題は生じえないのではと思います。問題山積な地雷原を私達は何も気づかず闊歩しているのでしょう。
本作は、特に以前の作品を繋げた意図はないので、ハワイつながりは偶然です(笑)。或いはそこでハワイを出したからこそ、本作でも連想したのかもしれませんね。
こんな夫婦関係、、、
素敵です。
切ない別れですが。
こんな人生の終わり方も
アリかな?と真剣に考えました。
良い作品です。
作者からの返信
コメントありがとうございます。良く評価して頂き、嬉しく思います。