みんなへの手紙
一盃口
僕の親友、恩師へ
第1話 信長へ
※()内はオフレコで、手紙には書きません、
(以下内容)
最近、何してるん。元気にしてる? 春の天気の変化に気を付けてね。
俺は狙っていた東大に無事合格したよ。そして、一人カラオケとか、ゲームをみんなでやったり、唐人町にヒロトと行ったりして受験期の鬱屈した自分をどうにかもとに戻そう、としているよ。
結局言って、ここまで卒業のタイミングにもなってまだ俺はこの高校生活がこれが最良だったのか、まだ戸惑っている。悪いね。
でも、信長に会えて良かった。あの泥沼のような12年の生活の光になってくれたから。1年の頃、信長は高校でたった二人だけの俺の友達だった。変な思い上がりとか、蛮勇とか、猜疑心の塊だった俺にまだ世界への扉を残してくれた。2年の頃、あの頃は相当病んだね……。それでも、LINEをしようとする相手に信長達がいてくれたよ。自分には「友達」がそういうものなのか、そういうものじゃないのか分からないけれど、信長は、いつでも頼れるという意味で、俺の友達だった。
3年には、俺の体調も随分良くなって学校には殆ど毎日来れるようになって、周回遅れの俺の人生も少しずつ動き始めた。そのときに信長にすごい助けられたんだ。「真面目なのは良くないこと」だとか、「努力は醜いもの」だとか、「繰り返す過ちの咎」だとか明らかに間違っているけれどみんなが言っていたから自分では覆すことができなかった幻想からね。コミュ英が来るばかり愚痴を聞いてもらったり。
今思い返せばあの頃、俺は話し続けるばっかりだったね苦笑。ごめん。だからまた会う時は、信長からも色々な話をちょうだいね。
また同窓会だとかする時、二人はどんな風になってるかしらね。その時は期待しようか。
じゃあそろそろ終わりにするよ。今まで言えたり言えなかったりしたありがとうをこの場に代える。
また逢う日まで。
一盃口
(終わりこっからメタな補記)
ただの大親友です。普通に、彼に会えて良かった。
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