88歳というお題を見て考える

紗織《さおり》

88歳というお題を見て考える

 88歳は、米寿べいじゅと言われる長寿のお祝いをする年齢です。


 88→八十八 これが米の字に変換出来るので、米寿なのだそうです。


 また、日本では古来より「八」という数字が末広がりで縁起の良い数字とされている上に、それが二つ重なるから大変おめでたいとわれるのだそうです。



 さてここで、日本人の平均寿命の推移について述べさせていただきます。


 厚生省が発表している統計を利用させていただきます。

 1947年に男性50.06歳、女性53.96歳だった平均寿命は、2020年には、男性81.64歳、女性87.74歳にまで延びています。


 すごいですよね。約70年という年月の間に、平均寿命が、少しづつ、でも確実に30年も長くなっているのですよ。


 そしてこの日本人の平均寿命は、男性が世界2位、女性が世界2位の長寿国となっています。

 


 ところで、60歳のお祝い(還暦かんれき)には、還暦を迎える方に赤いちゃんちゃんこを着てもらって、皆で還暦のお祝いをするという習慣があります。


 

 でも60歳という年齢は、まだまだ人生はこれからという年齢のイメージになり、お祝いをするような年齢ではなくなってきている気がしませんか?


 そして、以前ならほとんど知られていなかった米寿のお祝いに、金色のちゃんちゃんこを着てもらって、お祝いをするという習慣の方が長生きのお祝いとして、メジャーになってきている気がします。


 1947年の時代には、60歳の還暦が長生きの象徴だったのに、今やそれより28年も長く生きる88歳の米寿が長生きの象徴になったのですよね。



 そう言えば徒然草の中では、40歳まで生きたらかなり長生きだと兼好法師さんが言っていました。

 やはりゆるやかに人類の寿命は延び続けているんですね。




 でも、最近心が穏やかではない日々が続いている気がしませんか?


 地球の温暖化・コロナ・ロシアの戦争開始と人間が原因の様々な問題で、人類は、自分たちの寿命を縮め始めている気がします。


 もしかしたらこれは、地球に私達が嫌われてきてしまっている所為なのかもしれません。


 もっと地球と、いいえ地球に住む人間以外の他の生き物達と、仲良く共存できる社会を作っていかなければいけない時代になっていると心の底から思いませんか?

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