第6話 ごめんなさい
遺書、読みましたよ貴方。
とても寂しいです、貴方。
『僕が死んでも生きていてくれ』
ごめんなさい、私、この願いは聞けません。
貴方のいない世界に
這いつくばる理由は
何処にも見当たりませんよ。
私が生きていたいと思うのは
貴方と共に過ごす世界なのですから。
幸子
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