第12話 アダマンタイトの武器と防具を作る

「……よし」


『アダマンタイトタートル』を倒した事で、俺は十分な量の希少金属『アダマンタイト』を手に入れる事が出来た。


『アダマンタイト』は鉄鋼よりも遥かに硬い強度を持っている。この金属で武器を作れば、恐らくはあの竜(ドラゴン)の皮膚すら容易に貫ける武器を得る事ができる。


 そして『アダマンタイト』は熱変化にも強い防具を作る事が出来る。炎にも氷にも強いのだ。この『アダマンタイト』で防具を作れば、あの竜(ドラゴン)の炎の息吹(ブレス)を防ぐ事だって出来るはずだ。


 絶望的な状況下であるはずだが、不思議と胸が高鳴ってくる。それはやはり俺が鍛冶師だからだろう。鍛冶には未知なる武器や防具との出会いがある。その出会いが俺の胸を高鳴らせるのだ。


 期待と不安を抱きながら、俺は武器と防具を鍛え始める。


 そして、しばらくの時間を費やし、俺の鍛冶は終了した。


「……よし。できたぞ」


 我ながら会心の出来だった。武器とボぐが出来上がったのだ。


『アダマンタイトブレード』


 美しい輝きを放つ剣だ。『ミスリルブレード』よりは重くてずっしりとしているが、その分、剣の威力と斬れ味は抜群だった。この『アダマンタイトブレード』だったらあの竜(ドラゴン)の鋼鉄のような皮膚をも貫いて、ダメージを与える事もできるかもしれない。


 そしてもう一つできた防具が『アダマンタイトプレート』だ。これは『アダマンタイト』で出来た鎧だ。鎧ではあるが、かなり軽量化をする事に成功しており、高い防御力を持ちつつも、敏捷性を損なわなくて済んでいる。


 俺は大量の『アダマンタイト』の塊から、強力な武器と防具を手に入れる事ができた。


 俺は早速、『アダマンタイトブレード』と『アダマンタイトプレート』を装備する。


======================================

装備武器

『アダマンタイトブレード』

 希少金属アダマンタイト作られた剣。どんな鋼鉄も斬り裂く程の切れ味と威力を持った名剣。伝説級の武器を除き、現実的には最高峰の攻撃力を持つ。

 攻撃力+50。

装備防具。

『アダマンタイトプレート』

 希少金属アダマンタイトで作られた鎧。どんな鋼鉄よりも硬く強靭でありつつもあまり重くなく敏捷性を下げずに済んでいる。その上、熱変化にも強く、炎属性と水(氷)属性に対する耐性も持つ。

 防御力+50

 保有特性。炎攻撃軽減。水(氷)属性軽減

======================================


「良し……完璧だ。この装備だったら、もしかしたらあの竜(ドラゴン)だって倒せるかもしれない」


期待と不安を抱き、俺は再び竜(ドラゴン)相手に向かっていくのであった。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る