第109話 私の予定

 コインロッカーから着替えや荷物を取り、シャワー室に入る。



「流石に狭いから別々よ―――――」



「失礼しまーす」



 先に入った心葉の場所に、私もすかさず入る。



「ちょ!流石に狭くない!?」



「そうだけど、ちゃんと髪とか洗わないと浴衣来た時ベタっとなるわよ」


「そのくらいは自分で洗えるって」


「あと………………」


「んん…っ//」


「水着見せられてて興奮してたからさ」


 後ろから心葉を触ると、口を抑えながらも声を漏らす。


「いきなりは反則!隣の人に聞こえちゃうじゃない!」


「みんなシャワーの音でかき消されてるから安心しなさい」


「私が声大きいの知ってるでしょ!?」


「そこは心葉がセーブすればいいだけよ」


「無理なこと……………ひぁっ//」


 もう指が入る程に濡れているところを、さらにいじるとビクンを体を揺らし内股になる。

 必死に声を我慢する表情。


「私も濡れてきた」


 と、心葉の手を自分のに当てる。


「ん………」


「指っ―――入って//」


「私にも入れて………」


「うん………」


 しばらく、お互いを攻め合い、首筋にキスをしたりしていると、


「このままだと帰れなくなるわよ!」


 いきなり心葉は体を離してきた。


「程々にするからいいじゃない」


「もう程々の域を超えてると思うんだけど」


 ならいっそ、最後までやるもの一つの手だが、それだと私も心葉もこの後の予定に支障が出る。

 特に、心葉。


 立川くんとお祭りを周るんだ。精神的にも体力的にも疲れるだろうし。

 私の予定はそこまでだからこのままシテもいいけど。

 ここで、私の予定を説明しよう。



 何を隠そう、心葉と立川くんを尾行するのが私の予定だ。

 着付けを手伝い、そこから速攻で私も着替え、尾行を開始する。

 この2人を見ないわけがない。絶対に面白くなりそう。


 まぁ、イイ感じになってホテルにでも入ろうとするのならば、私もそこに参加するが。

 心葉の初体験を目の前で見なくては。これは決定事項。


 ただの変態だ。もう開き直っているからなんとも思わないが。

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