第108話 デートじゃない!

昨日更新忘れました………すみません by千葉心葉




「ん~~~~!!!よしっ!しっしっしっ!」



 電話を切ると、心葉は子供の様に飛び跳ねて喜ぶ。



「OKもらえたみたいね」


「うん!だから今すぐ帰らなきゃ!」


 飛び跳ねても一向に揺れない胸を私の腕にくっつけながら引っ張る。



「そんな急がないの」



「でも髪のセットとか着物とかしなきゃいけないし」


「髪も着付けも私がしてあげるから焦らなくていいわよ」


「してくれるの!?」


 と、心葉はパァっと笑顔になる。


「当り前じゃない」


 それは、可愛い心葉を見たいのはもちろんのこと、


「初デートだしね」


 私は小悪魔に微笑んだ。


「ででデートじゃないし!」


 それを聞いた心葉は、一気に顔が真っ赤になり早口になる。


「どう考えてもデートじゃない」


「デートじゃない!」


「男女が2人でお祭りに行くのがデートじゃないと?」


「…………ただお祭りに行くだけよ」


「それをデートって言うのよ」


 そこまでしてデートと認めたくないのか。


 ただ恥ずかしいからなのか、その単語が嫌なのか分からないが、その表情もなんとも可愛い。


 立川くんとのデート。気合が入るのも分からない。

 気になっている人と、お祭りに行く。


 このシチュエーションで、自堕落な格好で行く女子などこの世に存在しない。


「とにかく!早く準備をしたいから帰りたいの!それに私を手伝ってると羽彩の予定もあるでしょ?」


「そうね、もう2アングルくらい心葉の水着姿を目に焼き付けたいけど写真撮ったから大丈夫」


「いっぱい撮ってたし、水着はプールの時も見たでしょ?」


「ええ、でも海とプールでは見え方が全然違うわ」


 太ももや胸元に少し付いた砂。これがなんともエロい。

 自分で日焼け止めを塗る姿、私が塗ってあげた時に声を漏らす心葉。

 ローションプレイを野外で周りの視線がありながらするような感覚。

 これが海の醍醐味。ものすごく興奮する。


「そ、そう………羽彩がいいならいいわ」


「色々と最高の海だったわ」


「すごくね」


「でも、心葉はこの後も最高になるじゃない」


「………だといいけど」


「なるわ、確実に」


「ひゃう//」


 そう言いながら、胸を揉むと、心葉は可愛いく喘ぐ。


「ちょ!いきなり何すんのよ!」


 バッと胸を抑えながら、赤面する。


「不安そうな顔してたから和らげてあげようかと」


「できれば言葉が良かった!」


「ふふふ、ごめんなさいね」


「全く、相変わらずエッチなんだから」


 ハァとため息を吐く心葉に、


「いつものことじゃない」


 と、小さく笑う。


「そうね」


「ええ、変態でごめんんさい」


「私は変態の羽彩も好きよ」


「私も心葉が好きよ」


 顔を見合わせてそう言うと、私たちは手を繋ぎながら更衣室に向かった。


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