第36話 私からの命令

 自分でしていて言うのもなんだが、心葉はいつもこんな羞恥に耐えているのか。むしろ喜んでいるのか。

 凄いな、心葉は。尊敬に値する。

 気持ちは分かったが、これからも心葉をイジるのは絶対にやめない。だって可愛いから。


「なんで!?めちゃくちゃよかったのに!」


 タメ口をもう使わないことに、心葉は残念がりながら驚いた。


「よくないわ。私はもう使わないから」


「なら私も名前で呼ぶのやめる」


「ダメよ、それはダメ」


「なんでよ」


「なんでもよ」


「理由になってない!」


「じゃぁ―――――私からの命令」


 心葉の耳元で囁くと、薄いショートパンツの上から心葉の下を撫でる。


「ひゃっ//」


 すると、体をビクつかせながら甘い声で喘ぐ。


「命令、聞ける?」


「ちょっ―――――やめっ//」


「ゆうこと聞くまでやめないわ」


 ショートパンツを少し脱がし、パンツの中に手を入れ、生で触る。


「んっ―――き、聞くからっ!……………やめてっ//」


「本当に?」


「ホントだから…………あんっ//んぁ――」


 中に指を挿れると、さらに甘い声を出し、私の手には心葉の愛液が付く。


「やめてって言うならどうしてこんなに濡れているの?」


 パンツから手を出すと、心葉の顔の前で手に付いた愛液を見せる。


「それは…………なんでもない…………」


「こんなになってるのに?」


 指と指を合わせてネバネバを見せつけると、


「やめて……………恥ずかしいっ」


「でも、してほしいでしょ?」


「…………うん」


「なら―――――――」


「あんっ//」


 私は心葉の首筋にキスをしながら、次はパーカーとスポブラを脱がすと胸を撫でるように触る。

 段々と体が熱くなっていき、それと同時に乳首も硬くなっていく。

 更に、私の太ももには心葉の愛液が滴り落ちてくる。


「どう、気持ちいい?」


「ヤバい………//」


「これはどうかな?」


 首筋にあった唇を、次は胸に移す。


「やんっ//それは……………ダメっ」


「イっちゃう?」


「イく―――イっちゃうからっ!//」


 舐めたり、時には甘噛みをしていると、心葉はビクンと体を仰け反らせた。


「乳首だけでイッちゃった?」


「ごめんなさいッ―――――」


 火照った顔を両手で隠し、荒い息遣いのまま謝った。


「とんだ変態さんね、心葉は」


「しょうがないでしょ――――――羽彩が上手なんだから」


「それはどうも」


 と、頭を撫でる。

 不意に時計を見ると、時刻は夜の8時を回った所。


「ねぇ、心葉……………」


「どう、したの?」


「今日さ、親帰ってこないんだ……………」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る