クラスに忘れ物を取りに行ったら美少女2人が百合してた
もんすたー
1章
第1話 忘れ物を取りに行ったら………
「ねぇ……氷見谷//そこは―――――ひゃうっ//」
「フフフ………いいじゃない、少しくらい。心葉の可愛い所もっと見せてよ」
放課後、俺、立川千聖(たちかわちさと)はクラスに忘れ物を取りに行こうとして、教室に入ろうドアに手を掛けると、中から声が聞こえた。
聞こえた限りだと、中にいるのは千葉心葉(ちばここは)と氷見谷羽彩(ひみやつばさ)。
千葉の方は、金髪ロングの髪の毛は巻いており、美少女ギャルと学年で慕われている。その裏ではビッチだのと言われている。
氷見谷は俺と千葉が所属している2組の学級委員長をしている正統派。黒のストレートロング。装飾品も付けておらず、お堅いと有名だ。
そんな見た目の性格の真逆の2人の声が教室から聞こえてきた。それも、ただの話声ではなく、過激な声だ。
「ちょっと………んっ//やめっ――――」
「心葉のやめてはもっとって事でしょ?」
「ちがっ…………はぁぅ//」
「違うならなんてこんなにエッチな音立ててるのかな?」
「それは………………ひゃっ…」
さらに激しく一方だった。
教室の外に微かに聞こえるピチャピチャという音。机がガクンと揺れる音。
俺はドアに耳を付けそのやり取りをじっくりと聞いていた。
どうしよう、この状況。忘れ物を取りに行けるって空気じゃないぞ?
あの2人がこの教室内でエッチな事してる。なんの接点もないと思われている2人が百合してるだと?
それも、千葉が受けで氷見谷が責め。百合漫画だと普通は逆の感じがするのだが、違うようだ。
絶対にこの教室内に入れる状況ではない。だが、明日までに提出の課題と取らなければならない。
脳内で葛藤していると、とある結論にたどり着いた。
ちょっとだけ覗いて、行けそうだったらそっと自分の机から問題集を引き抜く。
我ながらいい案だと思う。
この案がダメだったら強行突破だ。
何食わぬ顔で教室に入り、2人がイチャイチャとしているのを気付ないフリ…………までは出来なくても、『何も見てません』みたいな余裕な表情を浮かべながら課題を取る。
そこまでしてこの課題を取らなきゃいけないかと思うだろうが、俺は明日までにこの課題を絶対、確実に出さなければ。多分、殺される。担当教師に社会的に殺されるだろう。
ゴクリと唾をのみ込み、教室のドアを数ミリ程開け、中の様子を伺う。
俺は目が釘付けになった。
窓側の前から3番目の席で、千葉が氷見谷に机へと押し倒され、上から乗りかかるようにして氷見谷が千葉へと濃厚なキスをしながらクチュクチュと音を立ててスカートの中に手を入れていた。
だが俺の目が釘付けになった理由はそれだけじゃない。
……………………それ俺の席なんだが!?
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