進化への希望

バブみ道日丿宮組

お題:トカゲの敗北 制限時間:15分

進化への希望

 人魚姫の物語は世界中で聞くことができる。いわゆるおとぎ話というやつだ。今だとUMAとしてたまに報道されるくらいにはいるかもしれないと言われてる。

 とはいえ現実的に存在し得るのかと不思議は拭いきれない。

 まずは男の人魚というのが目撃されてないのが不自然だ。日本ではそれはカッパと言われるがあれが人魚の一種と言われると少し違う気がする。

 カエル……もしくはトカゲかカメ?

 何にしても人のような姿を持つ人魚とは少し違う。何よりゲスな話をすれば繁殖行為をしそうにもみえない。胸を隠す定番とされてるのは貝殻。目撃映像とされてる人魚にはそういうものはないから、確かに本物らしさはある。

 カッパは姿形からメスなのかオスなのか若干だがみわけがつかない。性器を隠すことをあの身体であれば他の爬虫類などのように隠すことができる可能性がある。

 しかし人魚となるとあの形である。具体的にどんな形で子孫を残すのか不思議になる。もちろん、魚というのであるから、卵巣がばら撒かれ精巣から精子を振りまくことで受精となるのかもしれない。

 ちょうど魚やカエルがそうやって付加まで待つように……とここでおかしくなるのは大きさだ。少なくとも人というのであれば、アザラシぐらいはあるはずだ。その状態まで卵が大きく育つのか? あるいはカエルのように最初は魚からはじまり、徐々に人間化が進むのだろうか?

 こう考えてみると、やはりUMAというのは未知に溢れてる。

 巨大な恐竜もでかいトカゲと考えると、UMAにはとても叶わない。彼らは私たち人間の前の数多く存在した生命体だ。だからこそ、繁殖行為や何を主食としてたかを研究者たちが次々に発見してくのである。

 そして私はというと、人工的に違う生命体を誕生させようと非法律で進めてる。

 今はちょうどその敗北感のあるトカゲと魚の特性を持つ生物を作ろうと遺伝子改良を加え続けてる。

 生まれてくるのはもちろん育ててる。

 鱗がワニのように硬い魚、トカゲなのに鱗とエラがあるものなど様々だ。

 彼らの生き様をみてると本来の生態系と対して変わらない。若干他の仲間と仲違いをしてる時があるがなんとかなってるようだ。

 こうやって配合をくりかえしていけば、おそらく魚の尾ひれをもつトカゲが生まれる可能性は少なからずある。

 そうすれば、人魚にも勝てるUMAトカゲの誕生となる。


 その時、私は異端者として罰せられるか、成功者として崇められるかは定かではない。


 私は好きなことをして、夢をかなえるだけである。

 ただそれだけのために、彼らと毎日過ごしてる。

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進化への希望 バブみ道日丿宮組 @hinomiyariri

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