現代の平和:パクス・インテリジェンスーナ(?)

@yatumi

本文


最近、戦争が起きた。

ウクライナで。


そこで気が付いた、というか半ば言われていることなのだが、戦争の形が変わっている、と感じた。


確かに今まで諜報が世界を動かしたことはたくさんあったはずだ。

けれどここまで多くの人が発信者となり、それがここまで力を持つこととなるとは思っていなかったと思う。


ハイブリッド戦と言われる情報戦、プロパガンダ、

それらが世界を動かしていくことになるかもしれない、とは方々で言われていたけれど、まさかここまでとは。


あるところで、「侵攻するときは敵国の全員がスマホを持っているという事実とも戦わなければいけない」、的なことを言っていた。


うわぁ上手いこと言うなぁ、とか思ったけど、事実だと思う。


そして今回のことは永遠に歴史に刻まれる。

今回のことをすべての武器を持つ者とそれを指揮する者が理解すれば、それが次世代の抑止力となり得るのではないか、とさえ思った。


第二次世界大戦で核兵器が人間の頭上に落とされ、それを見た人間たちが作ったそのあとの世界で核抑止の時代が始まった。


だから次は、侵攻しようものならありとあらゆる正義を貫く者が情報を発信し、それによって侵攻した、つまり先に手を出したものが非難される、よって手を出すことはできない、という理論のもと平和が成り立つ、そんな時代が来るのではないかと思った。


けれど今度は検閲だとか、国民に対する教育、つまりは洗脳によって都合の良い正義を啓蒙するとか、手を出させることこそが戦争になるのだろうか?

いやもう始まっているのだろうか、と思った。


もし世界がそんな風になったらそんな世界は安定か、それとも混沌か。

今の僕にはよくわからないが、それによって生まれた平和を僕は勝手に、


"パクス・インテリジェンスーナ"と呼ぼうと思う。


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