たかが詩じゃないか

詩音 悠

『冬の風』

冬の風が枯葉を散らして

頬を伝い涙が流れる

胸に残るかすかな誇りさえも

儚く消えてゆくようなの

一人の淋しさに耐えられぬ時も

答えがほしい訳じゃない

様々な想い出が 

闇の中に浮かび消えてゆく

冬の風が光を滲ませ

もう逢えないあなたを映すの

心だけが一人立ちすくんでる

静かに夜明けを待ちながら



冬の風が愛しさを連れて

傷だらけの胸を叩いてる

孤独なんて誰も抱えてるのと

私に教えてくれてるの

憎しみや哀しみ人にぶつけても

心が荒んで行くだけ

幸せを信じる 

心は無くしてはいけないと

冬の風がすべてを連れ去り

微笑みさえ与えてくれるの

生きることはたとえ辛いことでも

静かに夜明けに守られて



哀切な叫びを心が上げても

受け止め抱きしめてゆくわ

煌めいた光が

流れて駆け抜ける音がする

冬の風が背中を押してる

自分らしく生きればいいのと

抑えがたい情熱があるのなら

静かに夜明けは来るでしょう

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