第3話 忍者ハ●トリ君は実は伊賀忍者

第一容疑者『甲賀』。


「何すか?俺を疑ってんすか?」


『甲賀』は苛立っていた。それもそのはず、やってもいないのに、『寺田』が前々から個人的に気に食わないからと容疑者候補に挙げられていた。


「『甲賀』、怒らないから正直に言ってみろ。やったんだろ?」


「ふざけんなよ!やってねーよ!!」


『寺田』は電子タバコを取り出し、一吸いして煙を吐き出した後


「やってるやつはなぁ、大体キレるんだよ」


と電子タバコで彼を指した。


「センコーが生徒疑うのかよ!やってられっかよ!!」


『甲賀』は近くにある机を蹴飛ばした。


「おーおー、物に当たり散らして容疑を晴らそうってか?そんなことをする度に心象は悪くなるぜ?『甲賀ぁ』。」


『寺田』へメンチを切る『甲賀』は、震える拳を抑え


「クソが!」


と一言、他に言いたい言葉をその一言に込めて背を向けた。

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