戦争怖い


戦争を知らない世代ほど戦争をしたがるという意見がある、実際、戦争を知らないから。


戦争の恐怖の成熟度、限度を知らない。


少年犯罪では殴り過ぎて、殺すという事も時折起こる、加減が出来ないからやり過ぎる、殺し過ぎるというのはバラバラ殺人だろう、それは快楽目的でなく死の程度が分からないからである、死体の成り立ちが不明。


未知の領域、あらゆる既視感データから遠い遠い世界のお話、お伽噺のようだ。


やがて、未知は恐怖へと零落してしまう。


パニック とは、個人または集団において突発的な不安や恐怖、ストレス、による混乱した心理状態、またそれに伴う錯乱した行動を指す。恐慌とも言う。動物の同種行動に関しては、暴発行動とも呼ばれる。


パニックの定義としてはスメルサーによる「ヒステリー的信念に基づく集合的な逃走」、ラングによる「極端な利己的状態への集合的な退行」、サトウタツヤによる「突然発生した予期しない恐怖で, 抵抗不可能なものであり,多くの人々が同時にそれに影響される状態で多くの場合逃走や混乱が見られる状態」というものがある。


同一空間上の集団の中で、痙攣、歩行障害、動悸、失神、過呼吸や呼吸困難、または突然叫びだすなどの興奮や恍惚状態といったパニック障害やヒステリーの症状が、集団内の一人を発端として多数に連鎖する現象で、集団ヒステリーとも呼ばれる。集団パニック、集団ヒステリーは他人への同調を原因として発生する。例えば保育園で0歳児の1人が泣き出すとみんなが泣き出したり、大人でも誰かが何かのきっかけで笑うと特に理由はなくともみんなが笑い出すというような現象が見られるが、これらと同じものだと考えられている。症状は過呼吸、興奮、意識障害、電波系を含む妄言や幻覚などで呼びかけにも反応が鈍くなる場合がある。集団パニック、集団ヒステリーは、心霊スポットと呼ばれる場所で起こりやすいため、修学旅行などで戦争の舞台になり多数の死者が出たような場所、例えば沖縄の伊原第一外科壕、糸数壕、ひめゆりの塔などを訪問する場合には、引率する教師は非常に気を使うという。


人類は進化して安全圏を獲得した、どんな闘争も小競り合いでしかなくなってしまう。


戦争の恐怖症によりパニックを起こす人々はそれでも、その恐怖は克服せず戦争する。


「戦争怖い!」


暴力の快楽の坩堝に溺れ、不気味に笑いながらも、その戦争の悪魔に限りなく近づく。




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