穢辱の無法街


愚行権で論ずる場合のあるもの、喫煙、飲酒、薬物乱用、自傷行為、自殺、臓器売買、人工妊娠中絶、冒険、売春ポルノ、賭博、自己奴隷化の契約、ドーピング、治療拒否、延命治療拒否や輸血拒否などがある。


仮に無法街というのがあれば愚行権など自由意思なるままにどこまでも出来る。


「キメセク十万円だよーー!」


無法街の街道ではそんな事を大っぴらに言える、そんな彼女の横を童貞が落下死した。


首から吊り下げられたカードは二つ。


両親からの奴隷として売られたという奴隷証明書と治療はいりませんのカードだ。


その裏手の奴隷市場では今日も奴隷が堂々と売られている、基本的人権などはない。人権活動家などこの街ではただ死ぬだけだった。


煙草の吸殻が町中を満たしている。


捨てては掃除されて掃除されては捨てられる、それは死体処理のついでである。


公衆トイレにはたまに赤ん坊が放置されているので、それもついでに死体処理をする。


死体は臓器売買のシンジケートに売られて、街の闇医者がそれを買う流れが成立した。


その街のカジノは大盛り上がりであり、天国が生まれ、誰かが地獄に時折落ちていく。


昨日の大富豪が今日の奴隷になってしまう。


臓器だってチップの保証となってくれる。


その無法街に旅人がやって来た。


プルスウルトラ、グラナダにおけるカール5世の宮殿(1985年)の著者アール・ローゼンタールはこのモットーの起源を研究した。モットーはヘルクレスの柱と密接に結び付けられた。それはローマ神話によるとジブラルタル海峡の近くにヘルクレスによって建てられたもので、当時知られていた世界の果てを示している。神話によれば、その柱はネク・プルス・ウルトラまたはノン・プルス・ウルトラNec Plus Ultra, Non Plus Ultra, 更に先はないという警告を発して、船員たち、探検家たちがそれ以上進まないための警告として役立っていた。その片方のノン・プルス・ウルトラがその街の門の柱にかかれていた。


白人男性が首輪をさせた奴隷である雌犬扱いされ四つん這いとなった日本人の女性が小便でマーキングをしていた。


その男は暇潰し感覚で日本刀に斬られた。


「今宵も我が魔羅は真に血に餓えている」


黒い甲冑は和洋折衷で西洋騎士にも見えて、東洋の武士にも見える、黒騎士、傭兵騎士、同時に傭兵武士でもある、亡霊の狂戦士。


その所有する日本刀の銘が魔羅だろう。


日本人の奴隷は主を失いすぐに主を見つけた、腹を見せ、下等生物を暗示させて即座にその男に気に入られてる事が出来たのだ。


そして入ってバイアグラを過剰に接種にした半裸のヤクザがその美貌を見て襲いかかる、男でも女でも穴があれば強姦して殺すというのがルーチンワークになっていたのだ。


その旅人はシザーケースから鋏を取り出し、獰猛なまでに彼の首を切断し終えてしまう。


「勃起‥‥‥!勃起‥‥!勃起‥‥!」


超越した妖刀魔羅の持ち主が呟いた。


次の瞬間、光速を越えたタキオンの実在さえも証明するかの如き剣速が放たれてしまう。


その一撃を開かれた鋏の双刃で受け止めた。


その衝撃、超越した殺気と殺気のぶつかり合いに、その通りの人間は全員気絶した。


妖刀魔羅の持ち主はこんな事を言った。


「我がネバーランドへようこそ」


彼はどうやらピーターパンだった。


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