暗数、喜悦する権利を無くす


ランニング、そしてその途中のお話。


犬を散歩中の老人は修羅に巡り合う。


その道は大きな公園からすぐ近くの藪。


その道路の一つの一筋であった。


蹴りを個人的に練習している男がいた。


「あ、こんにちわ」


挨拶こそされたが何かの間違えだと思った。


キック百回、ハイキック百回、膝パンムエタイキック百回、パンチ百回ずつはされていた。


その記録を無下にしてはいけない。


怒りは短絡的な狂気であるらしい。


しかし、それは持続する報復心であった。


しかし、その修羅は堕落して鬼と化す。


その暗澹な記録、記憶を無価値とされた。


武人の誇りも誉れより暴虐に酔いしれたいと乞い願うような鬼の生成りとなってしまう。


「アバレ、アバレ、アバレまくれ‥‥‥‥」


その歌さえも呪詛へと変貌した。

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