邪論


娘がクソガキを連れてきた。


とてつもなく手塩をかけて育てた大切な娘。


「君はどこの暴ヤンだ?」


気迫、ドスを抜刀する前のヤクザの気迫、それにより、その聖霊は軍人の格好をした。


「さぁ?」


すっとぼける男。


「コラコラコラコラ」


その玄孫の恋人に対して嗜める聖霊。


しかし、対する男の猿霊はこう思った。


「イライライライラ」


そして、談話中、その攻防は続く。


「コラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラコラ」


「イライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライライラ」


結婚とはアルカナで言う世界であった。


言葉の弾丸は拳の弾丸に変わっていた。


青年期が終わり、成人になる。


それは子供時代と言うキラキラ星のような輝きを見せた旅路の終わりである。

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