夢焔〜血桜奇譚〜
みやぎ
第1話
それは昔々の話。
小さな山間の村に、不可思議な木と不可思議な泉があったと言う。
紅く一年中散ることのない花は桜に似ていて、人はそれを
不可思議な泉は、澄んだ綺麗な水をこんこんと湧かせ、どれだけ雨が降らなくても、どれだけ日照りが続いても決して渇れることはなかったと。
そしてそれらが、鬼と呼ばれる異形の者に守られている、と。
鬼がそれらを守るのか。
それらが鬼を守るのか。
誰も正しく知る者は居なかった。
ただその村には。
不可思議な木と不可思議な泉があり、異形の者が在り、人は祈りと作物を捧げそれらを敬っていた。
………はずだった、と。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます