恋は相手を選ばない!!

ホリカ

第1話 

その瞬間、顔が熱くなるのを感じた。

「大丈夫?」の一言で、君に恋をした。同じ双子の兄なのに。  


「猫みたいだね。」と私:海島 月夜は、よく言われる。それもそのはず、暇さえあれば寝ているし、とにかくあったかい&狭いところが好きなのだ。そしてとても朝に弱い。

♡ 

いつもの朝。遅刻ギリギリに起きて大急ぎで朝食のトーストをかじる。その時に聞こえる双子の兄:海島 星の「おはよ……月夜。」という言葉が大好きなのだ。そして学校に向かう。普通の話をしているだけなのに、星がいるだけで心臓がバックバクなのだ。


「ねぇ月夜。……月夜ってば。」

「へっ……⁉」たった一人の大親友&学園一の美少女:花々 花音に声を掛けられていたのに気づき、声を出す。

「今、お昼休みだよ……?」そうそう、お昼休みなんだっ……えぇっ⁉ハッとして時計を見ると、花音の言った通り、12時過ぎ。お昼休みだった。

「私の午前中、どこ行った……」と落ち込む私をまぁまぁとなだめる。そして、花音は意地悪な顔で言ってきた。

「さては……海島君のことを考えていたんでしょう?」違う!違う!と反論したいけれど、恥ずかしながら事実なのでできない。真っ赤な顔で黙り込んだ私を見て、花音はまさか……本当だったの!?と叫んだ。

「恋だけじゃなく、勉強もしなさい!とにかく、勉強っていうのは……」と説教を始めた。その時ちょうど、  


キーンコーンカーンコーン


と、予鈴がなった。次の教科は算数だっけ。算数の先生は遅れると怖いから急がなきゃ。そして私達は教室へ走っていった。

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